もさることながら、精力的に地方視察に出掛け、講演も時間が許す限り引き受けられている。昨日
(12月28日)は母校である国立台湾大学農業経済学科の卒業生らのイベントに出席、「農業は台湾
の基礎、おろそかにしてはならない」と自説を述べたことを中央通信社が伝えている。
台湾大学農業経済学科には本会会員の内田直毅君が留学中で、内田君の誇りは、なんといっても
李元総統の直属の後輩に当たること。現在、4年生で同大学の留学生会会長をつとめている。これ
までも李登輝学校研修団や青年部研修ツアーなどでスタッフとしてお手伝いいただいている。
先般12月の「役員・支部長訪台団」でもスタッフとして参加し、李元総統との昼食会の折、直属
の後輩であることを申し上げると、李元総統も目を細めて卒業後の進路などを聞かれていた。
ちなみに、李登輝元総統が台湾大学農業経済学系で学ばれたのは、1946年4月に編入してから19
49年8月1日に卒業するまでの3年間。この年の2月9日、26歳のときに台湾銀行勤務の曾文恵さんと
結婚、卒業後は同大学助手に就いている。
李登輝元総統「台湾は食糧の安定供給に努めるべき」
【中央通信社:2014年12月28日】
http://japan.cna.com.tw/news/aeco/201412280003.aspx
学科の後輩らと記念撮影をする李登輝氏(左2)
(台北 28日 中央社)李登輝元総統は28日、母校の台湾大学農業経済学科で講演し、台湾は「食
糧の安定供給や品質、衛生、安全の確保に努めるべきだ」と語った。
同学科の卒業生らが集まるイベントに出席した李氏は、台湾が工業国になり国際貿易が重視され
た一方で、農業は犠牲を払ってきたと指摘。しかし、農業は台湾の基礎だとし、おろそかにしては
ならないと持論を述べた。
また、台湾の食料自給率が32%で国際水準を下回っていることに触れ、全土に12万ヘクタールあ
る休耕地の効果的な活用を訴えた。このほか、農業の永続的な発展には、国際情勢を理解した上
で、台湾ならではの競争力をつけるべきだと強調した。
(葉素萍/編集:齊藤啓介)