れた。曾文恵夫人や王燕軍・李登輝事務所主任などに付き添われ、歩いて病院の玄関まで
出てきて、報道陣の質問に答えられる写真を産経新聞が掲載している。
白い顎鬚(あごひげ)が伸び、いささかやつれた感じは否めないが、厚手の上着にハン
チングを被り、退院時は報道陣のインタビューには答えないとされていたが、にこやかな
様子で報道陣の質問に答えられている。
台湾の報道によれば、術後は順調で、お粥なども食べられるようになり、健康状態は良
好だと主治医は話しているという。また、化学療法などの必要もないが、3ヶ月後に再検査
をするという。
なお、報道陣から17日に黄昭堂・台湾独立建国聯盟主席が突然亡くなったことについて
質問され、李元総統は「黄氏は良い友人で、訃報は17日午前、テレビに流れるテロップで
知って非常に驚いた。すぐスタッフに必要な手配をさせた」と述べられたという。
李登輝元総統が退院、自宅で療養へ
【産経新聞:平成23(2011)年11月18日】
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111118/chn11111812390002-n1.htm
写真:文恵夫人(左)らに支えられ、病院玄関を出る李登輝元総統=18日午前、台北市内
で(吉村剛史撮影)
【台北=吉村剛史】大腸がんの摘出手術を受け、療養していた台湾の李登輝元総統(88)
が18日午前、台北市内の病院を退院した。
李氏は夫人の曽文恵さんや看護師らに支えられつつも玄関まで歩き、集まった報道陣に
「多くの皆さんにご心配をいただきました。ありがとうございます」と語り、車に乗り込
んだ。当面は自宅で療養するという。
李氏は定期検診で約3センチの大腸がんが見つかり、今月1日に大腸の3分の1を摘出。当
初、入院期間は10日程度と発表されていたが、大事をとって延長していた。