晦日、そして今日が春節(元旦)だ。
昨日の本誌で、新年を迎えるにあたり、李登輝元総統が一昨日、新年を寿ぐお祝いメッセージ動
画を李登輝基金會のホームページに発表されたことをお伝えした。
すると、昨晩、本誌の兄弟メルマガの「台湾の声」がその邦訳を掲載したので、ここに転載して
ご紹介したい。
◆李登輝前總統2015賀年短片
http://youtu.be/q85U_RWppaQ
◇ ◇ ◇
親愛なる全国の皆様、こんにちは! あけましておめでとう!
皆様が長期にわたって登輝のことを気にかけ、大切にしてくださっていることに感謝します。
去年、台湾社会ではとても大きな変化がありました。3月の学生運動が台湾政治を発展させまし
た。若者が自らの知識と能力を用いて、インターネット技術の発達を通じて、全体の力を結集さ
せ、「主権在民」という観念を大声で伝え、台湾民衆の政治への態度を変えたのです。これによっ
て人々は、政治に参与しなければ政治を変えることができないということをより理解したのです。
市民の目覚めは、去年の地方選挙で力量を発揮し、人々が票で執政党への不満を表明しました。
この力量は、さらに台湾の民主改革を求め、憲法修正を進めることを要求しています。憲政の改造
の工程を通じて共に国家の未来を創り出し、台湾の民主が永遠に発展を続けるようにできるよう望
みます。市民の参与により、私たちは改めて台湾の進歩の力を目にし、国家の希望と美しい未来が
示されました。
憲政体制の問題のほか、現在、国家の財政・経済・社会正義の問題、世代および土地の正義の問
題、いずれもさらなる改革が必要です。私たちは信念を持つ必要があります。私たちが引き続き力
をあわせて努力しさえすれば、必ず、私たちの社会を変え、私たちの目標と希望を叶えることがで
きるのです。
新しい一年にあたり、私たちが手を携えて台湾の進歩を推し進め、すべての台湾人が尊厳を持っ
て、より良い生活を過ごすこと、また、心を一つにして私たちの幸せの園を建設し、私たちが愛す
る台湾を、民主・自由・平等な国家とすることができるよう希望します。
最後に、あらためて皆様の新春が心に沿ったものであり、平安で楽しいものとなりますようお祈
りします。ありがとうございます!
(「台湾の声」編集部訳)