と、双方の会員の親善、友好および協力関係を促進するため姉妹団体を締結しました。
本来ですと、姉妹提携の調印式には李登輝元総統にお立会いいただく予定で、李登輝元総統も楽
しみにされていたそうですが、入院中だったため残念ながら叶いませんでした。
そこで、李元総統からご祝辞を寄せていただきました。本誌でこのことをお伝えしたとき、李登
輝元総統からのご祝辞の一部を紹介しましたが、ここにその全文をご紹介します。
台日文化経済協会は1952年(昭和27年)7月に設立され、日本との交流を続ける台湾でもっとも
長い歴史を有する団体で、1950〜1980年代は半官半民の組織だったそうですが、1987年の戒厳令解
除後は民間団体になっています。
1989年(平成元年)に日華親善協会全国連合会(平沼赳夫会長)と姉妹提携し、2005年(平成17
年)6月には「中日文化経済協会」から「台日文化経済協会」に改称して現在に至っています。
ご存じのように、本会とは河津桜の寄贈を通じて交流しはじめ、その後、桜ツアーや「役員・支
部長訪台団」などで交流を深めてまいりました。
今後は「相互訪問および交流促進に関する情報の共有」などを定めた「姉妹協定」に沿って、引
き続き河津桜をお贈りし、また政策提言の共有や青年部同士の交流なども視野に交流してゆく予定
です。
日本李登輝友の会・役員支部長訪台団の梅原克彦団長をはじめとする訪台団の皆さま、台日文化
経済協会の黄天麟会長をはじめとする会員の皆さま、こんばんは。
本日、日本李登輝友の会と台日文化経済協会の姉妹締結が調印されるにあたり、心よりお祝い申
し上げます。
本来であれば、私もこの場に立会人として出席することになっておりましたが、体調を崩してし
まい、欠席せざるを得なくなったのが残念でなりません。
台日文化経済協会は、台湾でもことのほか長い歴史を有する日台交流団体であり、今般、日本李
登輝友の会との姉妹締結が調印されることで、両団体が今後よりいっそう日本と台湾の心と心の絆
が深まるよう寄与してくださることを願っております。
また、私の健康について皆さまがご心配くださっていること、大変有り難く感じております。お
かげさまで病状もかなり改善し、来週には退院できるようですのでどうかご安心下さい。
本日の調印式と晩餐会が滞りなく、かつ盛会になることを心より祈念し、私のメッセージといた
します。
2015年12月4日
李 登輝