こ)支部長の後任に嶋田敦子(しまだ・あつこ)氏が就任、本会初の女性支部長の誕生となった。
千葉県支部は9年前の平成18年(2006年)9月9日、本会14番目の支部として、常務理事の川村氏
を支部長に発足。以来、研究会の開催や外登証問題の街頭署名、支部としての訪台など、積極的な
活動を展開してきている。
今年3月の本部総会において、逝去した岡崎久彦・副会長の後任として川村氏が常務理事から副
会長に就任したことを受け、川村支部長の後任に嶋田氏が推戴、全会一致で可決された。
嶋田氏は本会理事。東京都台東区生まれ。2年間のOL生活の後、子育て・主婦業に専念する
も、現在はエーアイエフ総研 、DAOにて不動産、不動産賃貸業、登記、測量、コンサルティン
グ業務などに従事。平成24年(2012年)4月実施の第17回李登輝学校研修団で副団長をつとめ、翌
25年11月の第20回李登輝学校研修団で初の女性団長をつとめている。
総会後に行われた、「台湾の達人」とも呼ばれる片倉佳史(かたくら・よしふみ)氏を講師に招
いての記念講演会には満堂となる100人ほどが参加。片倉氏は「台湾在住作家の取材メモから〜台
湾をより深く知るヒントと最新事情」と題して講演。
昨今の台湾ブームの背景、急上昇の台湾への修学旅行、故宮博物院、東沙(プラタス)諸島と南
沙(スプラトリー)諸島、オタク文化興隆の背景など9つの観点から、縦横無尽ともいうべき話し
ぶりで台湾の最新事情などをその歴史を踏まえて紹介した。約2時間にわたる講演だったが、知識
の豊かさと話の面白さにぐいぐい引き込まれ、参加者は時間を忘れて聴き入っているようだった。
会場には片倉氏の最新刊『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』など関連図書販売コーナー
も設けられ、長蛇の列ができていた。