るので、原則として日本語で発表しているが、李登輝元総統や蔡英文総統など台湾要人にも送って
いるため、英訳と漢訳も併せて作成し、1冊に収めている。
この英訳をしていただいているのが、会員で翻訳家の島村泰治(しまむら・やすはる)氏だ。い
つも素早く翻訳していただいているので、とても助かっている。
島村氏は、本会でご案内している王育徳先生の名著で、ひまわり学生運動の活動家たちたちにも
影響を与えてきた『台湾─苦悶するその歴史』の英訳『Taiwan:A History of Agonies』も手掛け
た。昨年12月の「日台共栄の夕べ」では、この本の編纂に当たった王明理さんとともに、王育徳先
生の思い出や本書の英訳に至るご苦労などをお話しいただいた。
先般、日本経済新聞が退職後も現役時代の経験を生かし、仕事で活躍するシニアが増えていると
して「シニア─経験生かし働く」という記事を掲載した際、書斎でパソコンに向かって作業をする
写真とともに紹介された。下記にその部分をご紹介したい。
なお、この日経の記事は5月16日付の「ジャパンタイムズ」に掲載された記事の転載のようで、
その記事もご紹介したい。この記事でも同じ写真が使われている。
◆Japan’s retirees heading back to work as firms face labor shortages
http://www.japantimes.co.jp/news/2016/06/21/national/japans-retirees-heading-back-work-firms-face-labor-shortages/#.V4r_vDEkrIU
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◆日本経済新聞:2016年6月1日「シニア─経験生かし働く」
企業がインターネット経由でデザインや原稿執筆などの仕事を発注する「クラウドソーシング」
でもシニアが働く。大手のランサーズ(東京)によると、60歳以上の会員は約2%。中高年の健康
に関する記事執筆など、50歳以上の働き手を募集する企業も増えているという。
埼玉県桶川市の島村泰治(81)は、在日ノルウェー大使館で通訳をしていた実績を生かし、翻訳
や、日本文化に関する英文記事を執筆している。在宅のため通勤に時間や体力を使わず働くことが
でき、趣味の家庭菜園や音楽も楽しむ。
報酬は1件1万7千円前後と比較的高い。「若い人より歴史を知っているからできる仕事がある。
日本文化を世界に紹介する場も得られてうれしい」と満足そうだ。(略)