月に映画『KANO』が台湾で封切られて大ヒットし、アンコール上映も行われるほどでした。
日本では今年1月に上映される前に漫画版『KANO』が発売され、8月にはDVDも発売されて
います。
今も「KANO」をきっかけとした日本と台湾の交流は続き、12月25日から3日間、愛媛県など
の高校選抜チームが台湾の甲子園にあたる大会で上位に入った3チームと計9試合を行うそうです。
読売新聞が伝えています。
また、映画『KANO』をきっかけに、昭和6年の甲子園の決勝で嘉義農林をやぶって優勝した
中京商(現在の中京大学附属中京高等学校)がある愛知県名古屋市でも、台中市との交流をはかる
動きがあり、この12月中旬、名古屋市議団が台中市や嘉義農林学校の後身の嘉義大学などを訪問す
る予定だそうです。
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日台球児が親善試合…台湾で指導、故近藤氏たたえ
【読売新聞:2015年12月10日】
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20151210-OYO1T50017.html
戦前、台湾代表を夏の甲子園で準優勝に導いた松山市出身の近藤兵太郎さん(1888〜1966年)の
功績を語り継ごうと、愛媛県などの高校選抜チームが今月下旬、台湾に遠征して親善試合を行う。
球児たちは「偉大な先輩が築いた日台の絆をさらに深めたい」と、対戦を心待ちにしている。
近藤さんは松山商の前身「愛媛県立松山商業学校」で初代監督を務めた後、日本統治下にあった
台湾に渡り、嘉義農林学校(現・嘉義大学)で指導。1931年夏、日本人と台湾人(漢人)、台湾先
住民の混成チームで甲子園に初出場し、手堅い守備と機動力で快進撃を見せた。決勝で中京商(愛
知)に0―4で敗れたが、その活躍は多くの観客を魅了したという。
この実話に基づいた台湾映画「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」が昨年、台湾で大ヒッ
ト。同年10月には、近藤さんをたたえる記念碑が松山市に建立され、除幕式には嘉義大学の地元市
長も訪れて「近藤先生は、貧しかった台湾に勇気と自信を与えてくれた」と感謝を述べた。
親善試合は、台湾野球史に名を残す近藤さんをたたえようと愛媛県が発案し、日本高校野球連盟
を通じて台湾に呼びかけた。今春の選抜大会で初優勝した敦賀気比高の地元・福井県、日本高野連
加盟70周年となる山形県も選抜チームを結成して参加。25日から3日間、台湾の甲子園にあたる大
会で上位に入った3チームと計9試合を戦う。
愛媛県高野連の二神弘明理事長(49)は「近藤先生のおかげで、台湾と日本の高校野球には礼儀
を大切にするなどの共通土壌ができた」と話す。同県代表の松山商2年、門田昂也(かどた・たか
や)選手(16)は「近藤先生の『生活をただすことが野球の上達につながる』という教えが、チー
ムに受け継がれている。偉大な指導者がつないでくれた縁を大切にしたい」と試合を楽しみにして
いる。