日本でも台湾でも澎湃として起こった「蔡焜燦先生を偲ぶ会」開催の声

7月17日早暁、台湾の蔡焜燦先生が急逝された。昭和2年(1927年)1月9日のお生まれだから満90
歳だった。老衰だったという。

 その報を抱えながら、翌18日から台湾を訪問した。蔡先生の逝去を弔うためではなく、前々から
決まっていたことだった。訪台について、蔡先生にはお伝えしていなかった。お伝えすると、体調
が悪かろうが猛暑だろうが会食を準備されるかもしれないので、台湾に着いたら連絡しようと思っ
ていた。ところが、訪台前日の訃報だ。愕然とした。気が重かった。連絡すればよかったと悔やみ
ながら台湾に向った。

 蔡先生を理事長として発足した李登輝民主協会の常務理事で、台湾高座会の李雪峰会長が亡くな
られた翌日、ご自宅を訪ねたところ明霞夫人が残るのみで、すでにご遺体は霊安所に移され、祭壇
もしつらえてなかったので、やむなく引き返してきたという話を伝え聴いていた。

 台湾で旧知のご子息に連絡を入れた。父の遺言により、葬儀は密葬で行うという。その後、この
5月まで台湾歌壇の事務局長をつとめられていた三宅教子さんから、第2殯儀館近くに霊堂を設けて
いるので、お線香をあげられることをお聞きした。

 7月20日午後、同行していた本会の「日米台の安全保障等に関する研究会」委員の金田秀昭氏
(元海将、元海上自衛隊護衛艦隊司令官)と2人でその霊堂にお参りした。

 霊堂は人が3、4人しか入れない小さなところだった。名前を記帳するノートがあった。18日から
20人ほどの方が記帳されていて、最初に記していた方は蔡先生の台中の母校、清水(きよみず)公
学校の同窓生だった。三宅さんのお名前もあった。

 祭壇に飾られた遺影は、髭がなく、まだふっくらとした写真で、恐らく7、8年前の写真だろう。
その脇にもう1枚写真が飾られていて、「台湾人と日本精神」と題した看板の横で講演されている
写真だった。これは、岡山県の岡山学芸館高等学校の台湾修学旅行のときのもので、撮影したのは
早川友久氏(本会理事、台北事務所長)だ。両手を後に組んで、堂々と、そして晴れ晴れとした感
じで話されている、蔡先生の雄姿と言ってもよい写真だった。おそらく蔡先生お気に入りの1枚
だったのだろう。

 この遺影を見つめていたら、どっと寂莫感に襲われた。外は38度の猛暑だった。霊堂の中も決し
て涼しいわけではない。金田氏も汗を垂らしながらお線香をあげていた。しかし、無性に寂しさが
募ってきて、暑さも感じなかった。本当に逝ってしまわれたんだ、と思った。

 密葬ということで、台湾でも日本でも「偲ぶ会」を開いて欲しいという声が澎湃として起こって
いる。

 台湾では9月半ば、台湾歌壇の方々を中心に「追悼会」を開くことがほぼ決まったようだ。 日
本でも蔡先生とご縁の深い方々とともに、先生に別れを告げる「偲ぶ会」を開きたいと思う。関係
者との相談はこれからなので、詳細が決まり次第、本会ホームページや本誌を通じてお伝えしたい。


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