留学も増えている印象を持っていた。留学生に関するニュースをよく見かけるようになったから
だ。それが文部科学省と日本学生支援機構の統計で裏づけられた。
小学生・中学生・高校生・大学生まで幅広く教育関連のニュース情報を発信している「リセマ
ム」によると、文部科学省が2012年の統計をもとに日本人の海外留学者数をまとめたところによる
と、台湾へは前年比で236人増えて3,097人だったという。
一方、台湾から日本への留学も増えていて、前年比で571人増え、6,231人になっているという
(日本学生支援機構調査:2014年5月1日現在)。
日台間の交流が緊密になっていることを本誌では繰り返し伝えているが、留学生数においてもそ
れが明らかになった。
2012年の海外留学者数が8年ぶりに増加、留学先1位は中国
【リセマム:2015年3月2日】
日本人の海外留学者数が2012年は6万138人に上り、2004年以来8年ぶりに増加したことが、文部
科学省の取りまとめより明らかになった。留学先は2011年までトップだったアメリカを1,588人上
回り、中国が1位となった。
文部科学省は、経済協力開発機構(OECD)の2012年の統計をもとに日本人の海外留学者数を集計
している。また、日本学生支援機構が毎年調査している外国人留学生在籍状況調査についても、20
14年度の結果が取りまとめられた。
2012年統計による日本人の海外留学者数は、前年比2,637人増の6万138人で、2004年以来8年ぶり
に増加した。留学者数の多い国は、1位「中国」2万1,126人(前年比3,165人増)、2位「アメリ
カ」1万9,568人(同398人減)、3位「イギリス」3,633人(同218人減)、4位「台湾」3,097人(同
236人増)、5位「ドイツ」1,955人(同88人増)、以下、オーストラリア、カナダ、フランス、韓
国、ニュージーランドが続いた。文部科学省によると「留学先が多様化している」という。
一方、日本学生支援機構が調査した2014年5月1日現在の外国人留学生数は18万4,155人で、前年
と比べ1万6,010人(9.5%)増加した。留学生数18万4,155人のうち、高等教育機関に在籍する外国
人留学生数は13万9,185人(前年比2.7%増)、日本語教育機関に在籍する外国人留学生数は4万4,9
70人(前年比37.8%増)であった。
出身国別に見ると、1位「中国」9万4,399人(前年比3,476人減)、2位「ベトナム」2万6,439人
(同1万2,640人増)、3位「韓国」1万5,777人(同1,506人減)、4位「ネパール」1万448人(同4,6
41人増)、5位「台湾」6,231人(同571人増)の順に多かった。アジア地域からの留学生が92.7%
を占める。
《リセマム 工藤めぐみ》