台湾のパイワン族代表、「人間動物園」虚偽報道を批判
【8月13日 世界日報】
【東京】日本の台湾統治を扱ったNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」の
第1回「アジアの“一等国”」(4月5日放映)の内容を事実の捏造(ねつぞう)を含んだ
虚偽報道だと抗議する日台国民集会が12日、都内の豊島公会堂で開催され約350人が集ま
った。
同集会では台湾からパイワン族代表のサルガイ・チャパヤル医師が登壇し、NHKが放
映した「アジアの“一等国”」で、日英博覧会(1910年)におけるパイワン族の生活状況
実演を「人間動物園」と表現したことに対し、「パイワン族は名誉なこととして誇りを持
って博覧会に出演した」と述べ、「『人間動物園』で見世物にしたという表現は虚偽報道
だ」と批判しNHKに対し謝罪を要求した。李氏は日英博覧会参加者の縁者にあたる。
なおNHKはこの問題で6月下旬、小田村四郎・元拓殖大学総長のほか台湾人140人を含
む視聴者ら8400人によって東京地裁に集団提訴されているが、さらに「アジアの“一等
国”」に出演したパイワン族ら4人が訴訟に加わるなど12日現在、原告団は1万0058人に達
した。