たとき、帰国日の2月19日に新竹に立ち寄り、新竹市李登輝之友会の張震天会長らと花見を
したことをお伝えした。
そのとき、「桜を接木して増やしてきた洪日盛(こう・にっせい)さんや楊根棟(よ
う・こんとう)さんなども同席、本当に楽しいひと時を過ごさせていただきました」と述
べた。洪日盛さんや楊根棟さんは、日本から新竹に寄贈した河津桜を一所懸命育んできた
方々で、いわば「台湾の桜守」と言っていい。
新竹市では、約700本の河津桜が新竹市動物公園の園内やそのまわりの運動場などに植え
られていて、それらが満開に咲き誇っていたこともさることながら、それを多くの人々が
観に来ていたことに驚かされた。
昨日の「中央通訊社」のニュースが「新竹市の高齢者の間で、日本からの桜をボランテ
ィアとして手入れすることが、ちょっとしたブームになっている。ブームの『起爆剤』と
なったのは、今年81歳の楊根棟さん」と、楊根棟さんの写真を掲載して報じている。下記
にご紹介したい。
新竹市では2月10日、日本から寄贈して9年目の今年、初となる「桜祭り」が開催され
た。その火付け役の一人が楊根棟さんだ。
本会ホームページには、多くの写真とともに「2012台湾・お花見ツアー」の報告記を掲
載している。こちらもご覧いただければ幸いです。
◆【報告】 花蓮に植えられた河津桜─2012台湾・お花見ツアー
http://www.ritouki.jp/tour/2012hanami.html
新竹のシルバー世代、日本からの桜の手入れに燃える
【中央通訊社:2012年4月7日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201204070008
(新竹 7日 中央社)台湾北部、新竹市の高齢者の間で、日本からの桜をボランティアと
して手入れすることが、ちょっとしたブームになっている。
ブームの「起爆剤」となったのは、今年81歳の楊根棟さん(写真左)。楊さんはこの10
年間、1日も欠かさず、新竹公園の桜を娘のように世話している。
公園には桜の木約700本があるが、楊さんは毎朝、運動を兼ねて桜の様子を確認し、肥料
もポケットマネーで購入するという。
桜の手入れにこれほど力を入れる理由について、毎年2〜4月中旬の開花期を楽しみにし
ている楊さんは、「これら桜は台湾に嫁いだ娘のようなもの。くれぐれも大切に守ってほ
しい」と桜を贈呈した日本人の言葉を紹介した。
ここ数年、こうした楊さんの姿に心を打たれた地元のシルバー世代が増えており、公園
も桜の名所として知られるようになっている。