新潟医療福祉大学と宜蘭県政府消防局が「国際交流協定」締結前にオンライン交流

 新潟医療福祉大学(新潟県新潟市北区)は台湾の国立陽明大学や李登輝元総統の掛かりつけ病院でもある台北栄民総医院をはじめ、世界10ヵ国18大学3医療機関と国際交流協定などを締結し、多様な国際交流活動を実施しているそうです。

 6月17日、「国際交流協定」を締結することになっている宜蘭県政府消防局が行った「『救助シミュレーション教室と設備』贈呈式」に、西澤正豊(にしざわ・まさとよ)学長などがオンラインで出席し、救助シミュレーション教室において人命救助を行うデモンストレーションなどの様子を見るとともに、救助活動を疑似体験できる設備の完成を祝う祝辞を述べたそうです。

 新潟医療福祉大学によれば、宜蘭県政府消防局とは「2018年に教員が同消防局を訪問したことから交流が始まり、2019年には同消防局員を新潟に招いて、救急救命に関する国際シンポジウムを開催いたしました。こうした積み重ねがあり、本学と宜蘭県政府消防局とは近く正式に国際交流協定を締結する」ことになり、訪台が可能になり次第、宜蘭県政府消防局と人材育成や情報交換を進める「国際交流協定」を締結するそうです。

 日台間では近年、産学官の連携をめざした交流が活発化しており、つい最近では5月20日に、秋田県横手市が台湾の大同大学と地元企業の3者で「国際的産学官連携覚書」を交わしましたことを本誌でもお伝えしました。

 新潟医療福祉大学と宜蘭県政府消防局の「国際交流協定」も、産業界(民間企業)は入っていませんので、学校(教育・研究機関)と官公庁の連携となりますが、この形も近年の日台交流のあり方を反映しているようです。

 地元紙の新潟日報が式典にオンラインで出席した西澤学長などの様子を記事と動画でネット配信していましたので、下記に紹介します。

◆新潟医療福祉大学 https://www.nuhw.ac.jp/

—————————————————————————————–台湾消防とオンライン友好 新潟医福大学長が式典出席【新潟日報:2020年6月17日】https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20200617550228.html

 新潟医療福祉大(新潟市北区)の西澤正豊学長らは17日、台湾で開かれた消防関係設備の整備を記念した式典にオンラインで出席した。当初はこの式典に合わせて渡航し、現地の消防局と国際交流協定を締結する予定だったが、新型コロナウイルスで断念。画面を通じての出席となった。

 台湾北東部の宜蘭県で行われた式典は、救助活動を疑似体験できる設備の完成を祝うもの。デモンストレーションでは、火災を想定した映像が壁面に映し出され、次第に煙が広がっていく空間で、人命救助を行う様子などが披露された。

 画面越しに見守った同大関係者らは「すばらしい施設だ」などと感嘆。西澤学長は祝辞で「訪問はかなわなかったが、ITの時代を実感する。優れた救急救命士の育成という共通の目標の実現を通じ、友好を育ませてほしい」などと述べた。

 同大は台湾への渡航が可能になり次第、人材育成や情報交換を進めるため、現地の消防局との協定を締結する方針だ。

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