今年1月、中国がアメリカの大手ホテルチェーンの手マリオット・インターナショナルマリオットホテルに対し、台湾を国家として表記するなと要求し、ホテル側が中国の要求を呑んだ。
これに対し、新北市中和区にある「フォーポイントバイシェラトン台北」がマリオット・インターナショナルとのフランチャイズ契約を解除すると発表、今後マリオットのシステム経由の予約は受け付けないことを明らかにしたという。
それも、「自由時報」紙の1面に広告を出して宣告したというのだから、「台湾魂」という言葉を思い出させる、勇気ある行動だ。AFPが伝えているので下記に紹介したい。
————————————————————————————-台湾のホテル、マリオットとの契約解除へ 「中国」表記に抗議【AFP:2018年8月16日】
台湾・台北のホテル「フォーポイントバイシェラトン(Four Points By Sheraton)」は16日、米ホテルチェーン大手マリオット・インターナショナル(Marriott International)とのフランチャイズ契約を解除すると発表した。マリオット側が中国からの圧力に屈し、台湾を中国の一部として表記したことへの抗議と説明している。
中国当局は今年1月、マリオットが自社ウェブサイトに台湾とチベット、香港を「国」として掲載したことを強く非難し、1週間にわたって同社の中国版ウェブサイトを閉鎖。マリオットは謝罪した上で、「中国・台湾」と表記を変更した。
これを受けてマリオット傘下のホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾート(Starwood Hotels and Resorts)ブランドの一つであるフォーポイントバイシェラトン台北は、地元紙自由時報(Liberty Times)の1面に広告を出し、マリオットが中国本土で使われる簡体字の会員向け予約サイトで「当ホテルを『中国・台湾』と一方的に記載したことに厳重に抗議」し、契約を「解除する」と発表した。
フォーポイントバイシェラトン台北の広報担当者はAFPに対し、ホテル名が近く変更される予定で、今後マリオットのシステム経由の予約は受け付けないと明かした。「ある程度の影響が出るのは必至だが、われわれの主な顧客は法人や台湾の人々、他の予約サイトだ」と述べた。
これについてマリオット側は、コメントの求めに応じていない。