この政治大学の校歌の歌詞「三民主義の実行は我が党の使命」は「民主法治の実践はわれわれの使命」と変更され、「中華民国建設は我が党の責任」も「自由人権の保護はわれわれの責任」に変更されたそうだ。校内に残る2体の蒋介石像も1体が撤去されるという。
これはまさに「蒋介石・中国国民党レジームからの脱却」だ。下記に中央通信社の記事をご紹介したい。台湾では台湾正名が進む一方、薄皮をはがすように「戦後レジームからの脱却」が進んでいる。
—————————————————————————————–校歌の歌詞から国民党色排除 蒋介石像も1基移転へ=政治大【中央通信社:2017年9月8日】
(台北 8日 中央社)政治大学(台北市)は7日、国民党の要素を取り除いた校歌の新歌詞の採用と、構内に設置されている蒋介石像1基の移転を決定した。同大は国民党幹部の養成を目的とした中央党務学校が前身で、蒋介石を校長として創設された。校歌は党国思想が反映されているとして、かねてから物議を醸しており、蒋介石像にも毎年学生から抗議が寄せられていた。
校歌の従来の歌詞には「三民主義の実行は我が党の使命」「中華民国建設は我が党の責任」の文言がある。新歌詞では同部分が「民主法治の実践はわれわれの使命」「自由人権の保護はわれわれの責任」に修正された。歌詞の新版が決まったものの、旧版も引き続き残される。
蒋介石像は現在、構内に2基設置されている。2基とも撤去する案もあったものの、投票によって1基のみの移転が決まった。
(陳至中、許秩維/編集:名切千絵)