日に起きた台湾大地震の際、被災地に仮設住宅を送ったことから縁が深まり、李元総統を「台湾の
父」と慕い、李元総統も「日本の娘」と呼ぶほどの親密な間柄。
東日本大震災が起きた2011年12月に開いた本会の「日台共栄の夕べ」では講師として登壇、「日
台の絆」と題して講演されている。
講演で小池氏は、故黄昭堂先生が日華平和条約50周年を機に「台湾は台湾という名の主権国家に
なるべき」と発表した一文を紹介しつつ「日本が東アジアで役割を果たすためには台湾は不可欠」
と断じ、また「李登輝先生の考え方を広め、黄昭堂先生の思いを受け継ぎ、日本と台湾の絆をさら
に強めていくことが一番重要」とも述べ、会場から大きな拍手が沸き起こったことを思い出す。
蔡英文総統が小池氏の当選に祝意を表したと中央通信社が伝えているので下記に紹介したい。
ちなみに、当選したとき石垣ご滞在中だった李登輝元総統はお祝いのお花を贈られたという。ま
た、本会の渡辺利夫会長も、東京都知事として台湾との交流を深めることを期待したいとする祝電
を送っている。
<東京都知事選>蔡総統、「親台派」小池氏の当選を祝福/台湾
【中央通信社:2016年8月2日】
(台北 2日 中央社)蔡英文総統は1日、総統府の報道官を通じて、東京都知事選で初当選を果た
した元防衛大臣の小池百合子氏に祝意を表明した。蔡総統は、東京都と台湾の各都市の交流や協力
が一層進み、両国の人々の関係がさらに緊密になるよう期待すると語った。
小池氏は昨年8月、訪台時に当選前の蔡氏と会談。台湾の政財界との関係も深く、李登輝元総統
の娘のような存在とされたこともある。林佳龍・台中市長も先月31日、自身のフェイスブックに
「小池氏は台湾の重要な友人」などと書き込み、当選を祝っている。
また、1日から東京を訪れている台湾の超党派議員連盟「台日交流聯誼会」のメンバーからは、
小池氏の訪台を求める声が上がっている。訪問団の一人、野党・親民党の李鴻鈞・立法委員(国会
議員)は、蔡総統との再会談の実現にも期待を示した。
李氏は、1999年に起きた台湾大地震の被災地に仮設住宅を送るなど、小池氏は長年にわたって台
湾と交流しており、「親台派」といえる人物だと強調。台湾側は同氏が都知事となったこの機会
に、つながりを深めるべきだと述べている。
(楊明珠/編集:杉野浩司)