媽祖の生誕祭:河野利彦の台湾写真集

新政権の誕生、そしてチベット問題など台湾を巡る情勢から相変わらず目が離せませ
んが、そんななか、今年も農暦の3月23日、媽祖の生誕を祝う祭がやってきます。2008
年の新暦カレンダーでは、4月28日です。

 わたしがこの祭をはじめて見たのは1982年、北港でのことでした。戒厳令下にもかか
わらず、媽祖像を手に朝天宮に集い、香を上げる人びとのパワーに圧倒されたものです。

 当時の写真をまとめて、ネットに公開しましたのでぜひご覧ください。

■河野利彦の台湾写真集
 http://kohnotoshihiko.com/

 2008年4月25日

                                  河野 利彦


はじめに

 台湾について語っていると、「どうして台湾なんだ?」と聞かれることがある。

 台湾をはじめて訪問したのは1982年のこと。カメラマンとして出版社に就職したわた
しは、当時入社6年目。気力・体力は充実していたのに、なにか活かされていないよう
な、もどかしい気持ちがあった。依頼される仕事ではなく、「自分の作品」を作りたい
という思いが日増しに強くなっていたのである。そんなとき、おもしろい祭り(北港の
媽祖の生誕祭)があると聞いて、台湾に行くことにした。

 そこで強い印象を受けたのは、人びとの信仰心の篤さとバイタリティ、そして1945年
までの半世紀の間日本の植民地でありながら、大変な親日国であることだった。

 台湾を見ていると、日本がよく見える。いや、よく解かる。日本の良いところも悪い
ところも明瞭になる。このことが長年通い続けている理由だと思う。

 この25年間に、台湾は独裁国家から民主国家へと変貌を遂げた。また、1985年には「台
湾人元日本兵」を取材したが、それを通して戦前の日本の価値観に触れたことで、確執
のあった亡父のことが少しは理解できるようになった気がする。

 ずっと書籍版写真集を出したいと思っていたが、ひとりでも多くの人の目に触れるこ
とを願って、作品をウェブで公開することにした。

 この「写真集」を見て何かを感じて、台湾というクニに親近感を持ってくれればと願
う。

 1982〜2005年までの写真はカラーポジフィルムを使用した。ウェブ用のデジタル化に
際しては最善を尽くしたつもりだが、熟練不足による不備はご宥恕願いたい。これから
も折に触れて内容を増やしていく予定なので、乞うご期待!

 最後に、厳しい国際環境の中にある台湾の平和と繁栄を祈る。

                            河野利彦 2007年10月記


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