台湾マス発見の「台湾淡水魚の父」大島正満博士特別展が2017年に台湾博物館で開催

台北駅から歩いてすぐの国立台湾博物館は「二二八和平公園」内にある。日本統治時代の1908年
に「児玉総督後藤民政長官記念館」として設立された台湾最古の博物館。翌1909年に台湾総督府博
物館に改称されている。

 3階にはいまでも、児玉源太郎と後藤新平の銅像がある。天井のステンドグラスには児玉家の家
紋である軍配団扇と後藤家の家紋である藤を組み合わせた図案が使われている。

 この博物館ではよく特別展を実施している。いつぞや訪れたときは初代館長だった川上瀧彌をは
じめ、日本統治時代の日本の学者の業績を網羅する特別展を催していて、見応えがあった。入場料
20元は安い。

 9月2日付の産経新聞「神奈川版」が、この国立台湾博物館で再来年の2017年(平成29年)、台湾
の最高額紙幣2000元札の図柄に採用されている「タイワンマス」の発見に関わり、命名した動物学
者で「台湾淡水魚の父」と称えられている大島正満博士の業績を記念する特別展を開催する予定だ
と伝えている。2017年は発見からちょうど100年になる節目の年だそうだ。

 こういう日本人学者がいたことを日本人の一人として誇らしく思うとともに、八田與一や児玉源
太郎、後藤新平、磯永吉などとともに、台湾の人々が台湾に貢献した日本人を忘れずに顕彰してい
ただくことに心から感謝の念を捧げたいと思う。

 大島正満博士特別展の開催日程が分かり次第、本誌でもご紹介したい。


「タイワンマス」発見、大島博士たたえ台湾で特別展 遺族ら資料提供
【産経新聞:2015年9月2日】

◆「100年目」の2017年開催

 台湾の最高額紙幣二千台湾元の図柄に採用されている「タイワンマス」の発見に関わり、命名し
た動物学者の大島正満博士(理学・農学、1884〜1965年)の業績を記念し、発見から100年になる
2017(平成29)年に台湾博物館(台北市)で特別展を開催する準備が進められている。台湾側から
の要請を受け、海老名市在住の大島博士の親族も保存している著作や資料などを台湾に送り、協力
する意向だ。(柏崎幸三)

                   ◇

 海老名市で6月26日に開催された、大島博士の業績を記念する講演会には、台湾での展示会主催
者、台湾海洋大学の郭金泉教授(59)が来場し、「大島正満=台湾における動物学研究の先駆者」
と題して講演した。

 郭教授は「当時は良質な顕微鏡もなく、DNA鑑定もできない時代に、大島正満先生は、ひらめ
きと観察力、まさに魚類学者として“神の目”をもった方でした」などと称賛した。

 現在の県立希望ケ丘高校出身の大島博士は、東京帝国大学を卒業後、台湾総督府の中央研究所技
師として、日本統治下の台湾へ。亜熱帯地域で課題だったシロアリ防除や毒蛇について研究、多く
の業績を残した。

 その一方で亜熱帯地域では生息しないとされていたサケ・マス科の淡水魚を研究し、1917年に標
高約1800メートルの大甲渓(たいこうけい)水系でタイワンマスを部下と発見した。その後、米ス
タンフォード大に留学して米学術誌に論文を発表。「台湾の沿岸にも冷たい寒流が流れていた時代
があり、河川を遡上(そじょう)したサケ・マスが繁殖、その後、地質学的に変動があって陸封さ
れた可能性がある」と指摘した。

 タイワンマス以外にも淡水魚25種を発見、命名しており、かつて「台湾淡水魚の父」と称され
た。

 ちょうど2017年がタイワンマス発見から100年目に当たることから、祝典を開催する台湾博物館
は、大島博士の業績を顕彰しようと特別展の開催を企画。郭教授は「タイワンマスは二千台湾元紙
幣の図柄となるなど有名だが、今ではこの魚の発見と命名が日本人であることはあまり知られてな
い」と、開催の意義を説明する。

 郭教授らは今年1、大島博士の八男で、横浜市立大学名誉教授(寄生虫学)の大島智夫さん
(90)=海老名市=を訪れ、企画展への協力を求めた。智夫さんは「父が残した実験ノートや著書
などの資料を台湾博物館に寄贈し、特別展に協力していきたい」と話し、要請に応えていくことに
している。問い合わせは、大島智夫さん(電)046・234・2886。

                   ◇

【用語解説】タイワンマス
 北半球に生息するサケ科魚類のなかで最も低緯度の亜熱帯地域の台湾に生息することから学術的
にも貴重な魚類。希少生物を保護する台湾の法律「野生動物保育法」で絶滅危惧種に指定され、
「国宝魚」とも呼ばれる。


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