台湾の中国政策担当トップが2月11日に中国の台湾政策担当トップと正式会談

台湾で中国政策を担当する王郁[王奇] 大陸委員会主任委員(大臣に相当)が2月11日から14日ま
で訪中、11日に南京で対台湾政策を担当主管する張志軍・国務院台湾事務弁公室主任と正式会談す
ることになった。台湾と中国の担当官庁間の直接対話は初めて。

 11日は張志軍・国務院台湾事務弁公室主任と今後の中台当局間の連携方法や双方の出先事務所設
置などについて意見交換し、「12日は孫文の陵墓・中山陵を訪れ、南京大学で講演。13、14日は上
海でテレビ局や台湾人ビジネスマン子女の現地学校などを視察し上海から帰台する」(産経新聞)
予定だと伝えられている。

 台湾の立法院は1月上旬、王主任委員訪中について「政治対話について、いかなる署名や共同声
明も認めない」との決議を採択している。

 王主任委員自身は「目的は業務の推進と相互理解の増進にあり、最初からデリケートな政治問題
について取り上げる用意はないと答える一方で、張氏との会談後、大陸側の公式文書で自身が『主
任委員』と呼称されなかったら『大いに失望するだろう』との考えを率直に語った」(中央通信
社)と伝えている。

 日本メディアは「今後、経済面だけでなく政治面での関係強化に向けた動きが進むのか注目され
ます」(NHK)、「政治分野への対話に移行していく可能性が高まる」(毎日新聞)、「中国の
台湾統一工作が、実質的に『政治対話』に一歩を踏み出すことを意味する」(産経新聞)、「中国
は統一を視野に台湾と政治的な関係強化を進める」(読売新聞)と報じている。その中でも、いち
早く報道した日経新聞の記事を下記に紹介したい。いささか長い記事だが、背景がよく分かる。


台湾、対中担当相が訪中へ 直接対話で融和を促進
【日本経済新聞:2014年1月27日】

 【台北=山下和成】台湾の対中政策の担当閣僚が2月、初めて中国大陸を訪問する。馬英九総統
の側近が中国側の閣僚と会い、出先事務所の相互設置などを話し合う。10月に北京で開くアジア太
平洋経済協力会議(APEC)への馬総統の参加を議論する可能性もある。中台は窓口機関を通じ
た交流が基本だったが、担当官庁による直接対話のステップに移行。政治分野の対話もにらんで融
和が加速する。

 台湾の行政院(内閣)大陸委員会の王郁[王奇]主任委員が訪中し、対台湾政策を担う国務院台湾
事務弁公室の張志軍主任と会談する予定。1月中にも正式発表する見通し。互いに主権を認めてい
ない中台関係で、台湾の主要閣僚の訪中は異例だ。

 両氏は昨年10月、バリ島でのAPECで言葉を交わしたが、正式な会談は初めて。主要なテーマ
となるのが、懸案である双方の交流窓口機関の出先事務所の設置だ。設置自体は合意済みだが、実
質的なビザの発行など領事館的な機能を持たせるかなどが焦点。担当閣僚同士で話し合い、早期の
開設につなげるほか、メディアの拠点の相互設置なども議論する。

 馬総統のAPEC出席問題に話題が及ぶかも注目だ。馬総統は昨年末、北京APECでの首脳会
議について「個人的には参加したい」と表明した。

 従来は中台対立の影響で台湾総統が国際会議に出席することが難しく、APECへの出席は悲願
だ。2014年のAPEC主催国である中国政府が、今回の会談で何らかの参加条件を提示する可能性
もある。

 中台は民間扱いの窓口機関を通じて交流を続けてきた。これを飛び越えた担当官庁間の直接対話
は大きな転換点となる。

 台湾側は、08年の就任以降に経済を軸に中台交流を促進した馬総統の強い意向が働いた。だが、
最近は野党の反発などを受けて停滞感が漂う。任期が残り2年強となり、側近の訪中を通じて中国
との直接パイプを構築。対中政策で再びアクセルを踏みたい思惑がある。

 一方、中国の習近平国家主席は、台湾対岸の福建省で17年間勤務し、台湾情勢に精通するとされ
る。昨年10月のAPECで「両岸(中台)の政治問題は次の世代へと先送りを続けるわけにはいか
ない」と台湾代表に発言。経済中心の中台交流を政治分野に移すべきだと促した。王氏の訪中受け
入れも、将来の統一につながる政治対話に台湾を引き込む意図がある。

 ただ台湾では、中台の敵対状態を終結する和平協定など政治対話への拒否感も根強い。立法院
(国会)は1月上旬、王氏が訪中した場合に「政治対話について、いかなる署名や共同声明も認め
ない」との決議を採択し、王氏をけん制した。


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