台湾で「美しい日本語」を守る友愛グループ

本会青年部とも談話会で日本語交流

 去る8月4日付の産経新聞に、台湾で美しい日本語を守り、日台のきずなを次の
世代につなげていこうと活動を続けている友愛グループ(陳絢暉会長)のことが
紹介されましたので、下記にご紹介いたします。
 この友愛グループでは「友愛 YOU & I」という機関誌を発行して勉強会の成果
を発表していて、6月25日に第4号(A5判、282ページ、非売品)が発行されたば
かりです。この第4号には、921台湾大地震をテーマとして台湾の方が作った詩
篇を陳絢暉さんが日本語に翻訳した「彷彿として君が現れる」、張文芳さんの「
親切な日本外交官」、黄称奇さんの「葉隠れ精神」、羅美麗さんの「日本語と私
」など36篇の文篇が収められています。
 また、グループ有志が日本語文献を中文に翻訳していて、最近では、本会理事
でエッセイストの謝雅梅さんの『台湾は今日も日本晴れ』を翻訳しています(『
台湾今天萬里晴』)。
 本会青年部(早川友久部長)のメンバー13人がこの8月21日から25日まで、台湾
・淡水の真理大学日本語学科の学生と交流するために訪台します。青年部の日台
交流第1弾です。この日台交流活動のポイントは、日本の青年たちが同世代の台湾
人と日本語でコミュニケーションをとることにあります。
 この青年部の日台交流では、李登輝前総統に特別講義をしていただくことにな
っていますが、実は、陳絢暉さんたち友愛グループも日本語による談話会を開い
てくれることになっています。実り豊かな交流となるようですので、詳細は本誌
でもお伝えしますが、機関誌『日台共栄』第3号(10月1日発行予定)でも掲載い
たします。                           (編集部)


8月4日付「産経新聞」
「美しい日本語」台湾に生きる 勉強グループ設立12年目「子や孫に伝えたい」

 日本統治時代の教育を受けた世代が中心となって「美しい日本語」を勉強し続
ける台湾の「友愛グループ」が設立から12年目を迎えた。会員数は約120人で最高
齢は93歳。陳絢暉会長(77)は「日本語の感動を取り戻し、台湾の子や孫に伝え
ていく必要がある」と話す。台北市内で開かれている月例勉強会では、講義の合
間の世間話もほとんどが日本語だった。(台北 河崎真澄)
 7月の月例会で出題されたのは「壮烈な戦死をサンゲという」「ヒタムきとはい
ちずに熱中すること」など、カタカナ部分を漢字に直す問題。「散華」「直向き
」と正解が披露されると、教室のあちこちから「そうだった、そうだった」「知
らなかったなあ」などと声があがる。年配者が子供に戻ったかのように授業を楽
しんでいた。
 勉強会を始めるきっかけは、若い通訳官が「ご高名はかねて存じております」
との中国語を、「貴様の名前は前から知っている」と訳して日本の訪問客に怒鳴
られたというエピソードを陳会長が聞き、「せっかく台湾に残された美しい日本
語が失われる」と危機感を抱いたからだ。通訳官は漢字の印象で「貴様」を尊敬
語と思ったらしい。
 台湾の70歳以上の世代は、日本語を自由に話せる人がほとんどで、日本に愛着
を覚える人も少なくない。「友愛グループ」は、1992年に6人でスタートしたが、
口コミで参加者も急増。会場の都合で最近は入会希望者を断らざるを得ないほど
の人気という。
 日本で長年勤務した経験をもつ鍾紹雄さん(75)は、「美しい日本語を伝えて
いくことが台湾の国家のためでもある」と話し、日台のきずなを次の世代につな
げたいとの思いを勉強会にかける。まさに「直向き」に日本語に取り組む心意気
があふれていた。


ご購読ありがとうございます。お知り合いの方にもご購読をお勧め下さい。
●お申し込み・バックナンバーはこちらから↓
http://www.melma.com/mag/57/m00100557/
●ご意見・ご感想はこちらにお寄せ下さい。↓
 ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
●配信ご不要の方はこちらまで↓
 http://www.melma.com/taikai/
 マガジンID:m00100557 by melma!


マガジン名:メールマガジン「日台共栄」
発 行 日:毎週配信(増刊号あり)
発   行:日本李登輝友の会・メールマガジン「日台共栄」編集部
      http://www.ritouki.jp/




投稿日

カテゴリー:

投稿者: