(黄天麟会長)に行政院農業委員会動植物防疫検疫局から待ちに待った「隔離圃場」の合格通知書
が届きました。
この合格通知書は輸入許可証でもあり、日本から台湾に桜の苗木などの植物を送る場合、必ず行
政院農業委員会動植物防疫検疫局による「隔離圃場」検査を受けなければならず、合格通知書が絶
対条件です。
台湾では、輸入された植物に1年間の仮植えを義務付けています。この仮植えをする場所が隔離
圃場で、行政院農業委員会動植物防疫検疫局はスプリンクラーが設置されているか、通風は大丈夫
かなど、隔離栽培に適した環境かどうかをチェックします。
台日文化経済協会では春節明けに桃園市大渓区にある隔離圃場の申請をしていたのですが、なか
なか合格通知が出ず、ハラハラしていました。当方では、すでに台日文化経済協会に寄贈する200
本の河津桜の苗木を冷蔵保存して送る準備をしていましたので、3月に入りますと芽が動き出しは
じめ、出荷に差しさわりが出てくるからです。
台日文化経済協会から隔離圃場合格通知書が届いたときは本当に安堵しました。この合格通知書
をすぐ河津桜の苗木提供先に転送し、出荷の準備に入っていただきました。3月28日に植物検疫を
受け、翌29日に台湾へ搬送の予定です。
苗木は成田空港から飛行機に積んで台湾に送るのですが、植物を枯らしてしまうセンチュウ(線
虫)などの病害虫が付いていないかをチェックする植物検疫を受けなければなりません。そのた
め、苗木はすべての土を落として水苔でくるんだ状態で送ります。
飛行機が台湾の桃園空港に着きますと、ここでも植物検疫を受けます。この検疫に合格すれば、
晴れて台湾の隔離圃場に持って行くことができます。
植物検疫に合格するかどうか、また本誌でお伝えします。
なお、昨年12月15日から始めた桜募金は3月22日現在、63人の方から61万6,500円が寄せられてい
ます。深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
また、15口(3万円)以上の篤志者の方には、李登輝元総統ご揮毫の色紙「為国作見證」(印
刷)と「我是不是我的我(私は私でない私)」文鎮を贈呈させていただいていることを申し添えま
す。
平成28年(2016年)3月23日
日本李登輝友の会