なくない。成田国際空港からの台湾便に搭乗する際、日暮里駅から空港第2ビルまでの36分とほぼ
同じ。
車やバスだと、渋滞などでどうしても正確な時間が読めない。これまでは台北市内から約1時間
と見ていた。しかし電車なら、事故でもない限り確実に読める。安心して帰国便に対応できる。桃
園空港が確実に近づいた。
台北と桃園空港を35分で結ぶ桃園空港鉄道が2015年末に開業へ
【台湾週報:2015年3月12日】
毛治国・行政院長は、3月12日の院会(閣議)において「台湾桃園国際空港連絡鉄道建設計画の
実施状況」の報告を聴取した後、台北駅から桃園国際空港を快速電車が35分間で結ぶ桃園空港鉄道
の2015年末の開業に向けて、交通部が桃園捷運公司と共に運行に向けた各種整備を進めていくよう
期待を示した。
毛院長は、「桃園空港鉄道は非常に特殊な鉄道システムであり、快速電車と普通電車の輸送サー
ビスを提供するだけでなく、3つの直轄市(台北・新北・桃園)の都市部をつなぐ鉄道システムの
一環であり、経営上も初の事例となる」と指摘し、「中央政府および地方自治体が一致協力して初
めてスムーズに完成できるものである」と強調した。
さらに毛院長は、「沿線にはA4(新荘副都心)駅の新荘副都心、A7(体育大学)駅の公営住
宅、A11(坑口)駅からA16(横山)駅までのアエロトロポリス、A17(領航)駅からA19(桃園
体育園区)駅までの台湾高鉄特定区などの重大開発計画がある」と述べ、特に都市計画の部分につ
いて、中央政府と地方自治体が互いに協力して速やかに推進し、空港鉄道開業後の全体の地域発展
の効果が十分に発揮されるよう期待を示した。
交通部によると、桃園空港鉄道は全長約51.03km。台北駅から三重、新荘、林口、桃園空港を
経由して、台湾高鉄(新幹線)桃園駅、中壢(環北)まで結び、沿線には計22駅が設けられる。
2015年末の開業を予定しており、現時点での計画進捗率は95.49%で、予定通り進んでいる。
開業後、台北駅から桃園空港へは快速電車で約35分で運行され、普通電車は台北駅から中壢の環
北駅まで全線を約70分で結ぶ。また、台北駅では出国旅客のチェックインおよび荷物の預け入れ
サービスが実施される予定である。
【行政院 2015年3月12日】