公園に残された鳥居に変化が 【片倉 佳史】

【9月8日「片倉佳史の台湾便り」第7号】 http://katakura.net/

 二二八和平公園(旧台北新公園)の北側の柵が取り払われました。これにより、明石
元二郎総督墓地鳥居と、乃木希典母堂墓地・乃木夫妻御遺髪奉納地にあった鳥居が道路
に面することになりました。この二基の鳥居は三板橋の旧共同墓地(現康楽公園)から
移設されて以来、解説版もないままに敷地の片隅に置かれていましたが、これを機に解
説版が設置されました。なお、鳥居の移設保存を決まったのは陳水扁市長(当時)時代
でしたが、その後まもなく馬英九が市長に当選し、「偏向姿勢」で知られる台北市文化
局によって放置されるという憂き目に遭いました(壊されることはありませんでしたが)。

 なお、今回の解説板は台北市ではなく、二二八和平公園管理事務所が設けたものです。
気軽に訪れられるので、台北市内散策の際にはぜひお立ち寄りください。解説版の記述
は客観的なもので、内容もしっかりとしています。



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