執筆の「第13回台湾李登輝学校研修団レポート─八田與一技師の墓前祭に初参列」より、
八田與一墓前祭参列の模様を抜粋して紹介したい。
その全文は本会ホームページの「機関誌『日台共栄』」に掲載しているが、PDF版の
下記をご参照いただきたい。
■ 第13回台湾李登輝学校研修団レポート─八田與一技師の墓前祭に初参列
http://www.ritouki.jp/magazine/pdf/27-6.pdf
八田與一技師は昭和17年(1945年)5月8日に亡くなられ、今年で68回目となる命日のこ
の日、烏山頭ダムで一日野外研修である。
お天気に恵まれ暑いくらいの陽気。9時半頃には烏山頭ダムに到着した。八田與一記念館
を見学後、「殉工碑(じゅんこうひ)」に参拝した。この碑の周囲には、ダム工事のため
に亡くなった日本人と台湾人134四名の名前が亡くなられた順に刻まれている。八田技師の
細やかな思いが表れているといえよう。
堤防の階段を上ると視界が一気に開け、珊瑚潭(さんごたん)とも呼ばれるダムが眺め
られる。やがて八田技師の銅像が見えてきた。足を伸ばして座り、物思いにふける様子の
像である 午前中は烏山頭ダムの世界遺産登録推進運動の記者会見があり、台湾側、日本
側の挨拶があった。日本側からは竹田恒泰氏、当会の柚原事務局長、片木理事が臨んだ。
烏山頭ダムが世界遺産となれば、日台の深い絆が広く知られ、日台共栄のシンボルとなる
だろう。
午後2時から墓前祭が行われた。墓前には祭壇が置かれ、果物と花が飾られている。紅白
のテントには多くの参列者が椅子に腰かけ見守っている。
まず3人の尼僧による読経、関係者による献花、焼香が続いた。日本からは八田技師長男
の故八田晃夫(はった・てるお)氏夫人の綾子さんも出席された。また「八田技師夫妻を
慕い台湾と友好の会」も参列した。馬総統代理の頼峰偉・総統府副秘書長も参列し「八田
與一氏の功績と精神は台湾で永遠に伝わっていくと信じている」と挨拶された。
研修団一行も無事献花することが出来、よい思い出となった。一行は急ぎ淡水に戻った。