ホンジュラスが台湾との外交関係を維持する方針を表明

 12月9日、米国の裏庭と称される中米のニカラグア共和国が台湾との断交を発表し、中華人民共和国と国交を回復した。

 同じく中米のホンジュラスも、中国寄りという次期大統領はマニフェスト(選挙公約)に勝てば中国と国交を結ぶとしていたため、台湾と断交するのではないかと言われ、台湾の馬英九前総統もニカラグアとの断交で「これは恐らく、単なる始まりにしか過ぎない」(聯合報)と、ホンジュラスがニカラグアに続くとも取れるような発言をしていたという。

 ところが、12月10日、「ロイター通信に対し、新政権発足後も台湾との外交関係を維持する方針だと語った」と時事通信が伝えている。予断は許さないが、どうやら馬英九氏の期待したような事態にはならないようだ。

 11月28日に行われた大統領選挙では、セラヤ元大統領夫人で左派野党候補シオマラ・カストロ氏が当選、米国のブリンケン米国務長官はカストロ氏の勝利を祝福し「米政府はカストロ氏と仕事をすることを楽しみにしている」と述べたと報じられている。2022年1月27日、同国初の女性大統領が誕生する。

—————————————————————————————–台湾と関係維持 ホンジュラス次期政権移行チーム【時事通信:2021年12月11日】https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121100346&g=int

【テグシガルパ・ロイター時事】台湾と外交関係を結ぶ中米ホンジュラスで11月下旬に行われた大統領選挙で勝利した左派野党連合のシオマラ・カストロ氏の政権移行チーム関係者は10日、ロイター通信に対し、新政権発足後も台湾との外交関係を維持する方針だと語った。

 カストロ氏は中国との外交関係を樹立する考えを示したことがある。また、隣国ニカラグアは9日、台湾と断交し、中国との国交を回復した。

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