トイズなどの複数企業による中国で生産する地球儀が、中国の指示によって台湾を中国領
土と誤表記していることが発覚、多くの心ある国民の批判を浴び、学研トイズは解散し、
他の製作会社も販売停止などに追い込まれた。
それ以来、地球儀は台湾と中国を別々の色で塗り分けるなど、正常化が進んでいた。し
かし、中国は台湾を統治していないにもかかわらず、かたくなに台湾は中国の領土だとい
う政治宣伝を繰り返している。
これは、日本が台湾を中国領土と認めない立場にありながら、台湾を自国領土だとする
中国の主張を明確に否定しえないこれまでの政府の媚中姿勢と無関係ではない。こういう
政治宣伝を許してきた日本政府の責は大きい。
さて、最近、中国の税関が、日本への輸出用に作られた『パズル地球儀』が中国本土を
オレンジ、台湾を黄緑と別の色で分けられていることを発見、すべて押収したという。
押収された合弁企業にとっては大打撃だ。だから中国は嫌われるのだが、政府はこの事
態にどう対応するのだろう。こんな横暴がいつまでもまかり通るような状況は、即刻、改
めさせなければならない。少なくとも、日本国内で許してはならない。
日中合弁企業が作成した“パズル地球儀”が「一つの中国」に違反、すべて押収される
【毎日中国経済:2013年7月7日】
中国広東省の深セン皇崗税関は4日、「明らかに『一つの中国』の原則に違反している
『パズル地球儀』1万2455セットを発見し、押収した」と発表した。5日付で中国新聞網が
伝えた。
同税関によると、日中合弁企業が日本への輸出用に作ったもの。2日、コンテナ車を開け
て中に積まれた『パズル地球儀』を検査した際、検査員が実際にパズルを組み立てて確認
した。すると、中国本土がオレンジ、台湾が黄緑と別の色で分けられていることが発見さ
れたという。
合わせて1万2455セットが押収された。同税関の密輸取り締まり部門に移送され、さらに
詳しい検査が行われるという。同税関の責任者は「チベットや台湾など中国固有の領土が
中国領の範囲に含まれていないなど、類似事件はたびたび起きている。中国の主権と利益
に重大な損害を与えるため、教材用だろうが鑑賞用だろうがすべて押収する」と語ってい
る。
(編集翻訳 小豆沢紀子)