きました。台湾旅行をきっかけに台湾のことをいろいろ知ってくると、李登輝元総統の存在の重要
性や日本にとって台湾がいかに大切なところかがわかってきたといいます。
そして最後に「台湾が台湾であり続けられますように。李登輝氏に心からの敬意を表します」と
結ばれていました。
台湾から引揚げて来たとか、近くに台湾の人がいたという方は別として、そういう人間関係の縁
がない方のほとんどは、このお便りをいただいた会員の方とほぼ同じような認識でご入会いただい
ているようです。
私どもの活動を支えるモチベーションも「台湾が台湾であり続けられますように」ということに
尽きるかと思います。
恐らく今後は李登輝元総統のことや台湾の置かれている国際的環境などへの関心から本会に入会
してくる方が多いのではないかと思われます。その点で、入会しようと思っている方などにはたい
へん参考になる「入会理由」かと思いますので、下記にご紹介します。
◇ ◇ ◇
日本李登輝友の会 入会希望理由
T・M(埼玉・主婦)
拝啓
このたびは入会をご承認いただき有り難うございます。
別に必要とされてはいないのでしょうが、私が「日本李登輝友の会」入会を希望するに至った経
緯を勝手ながら以下に説明させていただきます。こんな例もあるのか、と何かのご参考にでもなれ
ば幸いです。
政治には無関心で投票にも行かない、それどころか最初の子供が生まれてからは新聞テレビの
ニュースさえ「精神衛生に悪いから」と見ないことに決めていた私は、昨年まで台湾のことを何ひ
とつ知りませんでした(高校の世界史で国共内戦の結果、中華民国が台湾に移った、とあった程度
の記憶のみ)。
結婚25周年を迎えて初めてささやかな海外旅行をしようということになり、近くて何となく良さ
そう、くらいの軽い気持ちで台湾を選んだのですが、わずか2泊3日の間に台湾が大好きになりまし
た。
同時に、自分があまりにも無知であったことを痛感し、帰国してすぐに台湾について知ろうと
思ったのです。最初にウィキペディアを見て二・二八事件に衝撃を受け、司馬遼太郎氏の『台湾紀
行』を皮切りに、蔡焜燦氏の『台湾人と日本精神−日本人よ胸を張りなさい』、そして李登輝氏の
著作へと、立て続けに読みました。『裏切られた台湾』は入手困難だったのでオンラインフリー
の“Formosa Betrayed”を、他にも手当たり次第に台湾関連の本を図書館やAmazonで入手しては読
み漁っています。
中国と台湾の関係、過去あるいは昨今の台湾事情、日本と台湾の交流などについてはチャンネル
桜をはじめインターネット上で多種多様な情報を得られます(信頼できそうなものとできないもの
があることは承知ですが)。
知れば知るほど、李登輝氏の存在が台湾史にとっていかに大きく重要であるか、また国際政治的
に台湾が置かれた状況がどんなに困難なものか、加えて日本にとって台湾がかけがえのない大切な
国であるにもかかわらず日本政府が近年までどれほど愚劣な対応をしていたかも分かってきまし
た。しかし義憤にかられたところで、3人の子供がいる一介の主婦にできることなどあるでしょう
か?
それを考えながら、本当は台語(河洛話)を学びたいけれどいきなりは無理なのでまずはネット
でも学習環境の整っている台湾華語(國語)の勉強を始め、映画『KANO』を公開直後に観に行って
知人にも勧め、『セデック・バレ』のDVDを買い、そして日本李登輝友の会に入会することにしま
した。今後は桜募金に(些少ながら)毎年参加しようと思っています。
台湾が台湾であり続けられますように。李登輝氏に心からの敬意を表します。
May Taiwan survive and prosper!