【メルマガ「台湾の声」:2014年5月2日】
蔡焜燦先生の旭日双光章の受章を心よりお祝い申し上げます。
かねてより、蔡焜燦先生こそ、勲章を授与されるのにふさわしい方だと思っていました。叙勲が
実現しないのは、ひょっとすると先生が「親日家」ならぬ「愛日家」であるが故ではないかと心配
しておりました。この度、蔡焜燦先生を選ばれた日本政府にも、感謝申しあげたいと思います。
蔡焜燦先生は、まさに内実共に旭日双光章にふさわしい方で、その数々の功績の中でも一番の功
績は、目には見えないところにあります。
例えば、日本人が戦後忘れかけていた「日本精神」が台湾で大切に維持されてきたことを紹介
し、その「日本精神」の本当の素晴らしさを、日本人に知らしめ、思い起こさせてくれたのが、蔡
焜燦先生でした。「台湾では今でも、日本精神という言葉は“勤勉で正直で約束を守る”という意
味で使われている」と著書『台湾人と日本精神』(2000年・日本教文社)の中で述べています。
日本人が戦後教育の中で見失いつつあった本当の日本の良さを、台湾人である蔡焜燦先生が教え
てくれたのです。
今回、蔡焜燦先生を選ばれたことで、日本政府にも、まだ「日本精神」健在と分かりました。今
後の「日台国交正常化」に向けての一歩になると期待しています。「日台国交正常化」なくして、
本当の意味の「日中国交“正常化”」はあり得ません。
「日本人よ、胸をはりなさい」これは、蔡焜燦先生の言葉です。