ただ、国際定期便の路線維持は、1年を通じた安定利用と双方向の往来の確保が不可欠。例えば、これまで東北の山形、岩手、秋田、青森の各県空港も台湾との定期便化に努めてきていて、岩手の花巻空港が1歩抜け出して去る8月1日、タイガーエア台湾が初めて定期便として就航し、悲願を叶えた。山形、秋田、青森の各空港は定期チャーター便の運航まで漕ぎつけている。
花巻〜台湾線の8月の搭乗率は約70%と順調だったが、内容的にはあまり喜んでもいられない状況だったという。利用者総数2,270人のうちなんと台湾からの搭乗者が85.2%(1,933人)だったという。台湾側の需要に頼る状況の改善が求められている。
足の便がよくなければなかなか台湾との交流が進まないことも現実で、茨城、中部、北九州の3空港と台湾との国際定期便の初就航は心から嬉しいものの、今後、各自治体による継続的なてこ入れに期待したい。
◆茨城空港 http://www.ibaraki-airport.net/
◆中部国際空港(セントレア) https://www.centrair.jp/
◆北九州空港 http://www.kitakyu-air.jp/
————————————————————————————-スターフライヤー、国際線再進出 名古屋/中部〜台北/桃園線初便就航Traicy編集部【トラベルメディア「トライシー」・2018年10月28日】https://www.traicy.com/20181028-7Gngotpe
スターフライヤーはきょう10月28日、名古屋/中部〜台北/桃園線を開設した。北九州〜台北/桃園線も同時開設する。
スターフライヤーの国際線進出は、北九州〜釜山線の運休以来約4年半ぶり。1日1便をエコノミークラス150席を配置した、国際線仕様の新造機であるエアバスA320型機で1日1便を運航する。スターフライヤーのコーポレートカラーである「黒」を取り入れた弁当箱をイメージしたオリジナルパッケージで和食の機内食を提供する。全日本空輸(ANA)との共同運航(コードシェア)は行わない。
名古屋/中部の出発は午前8時過ぎ、到着は午後10時頃と現地滞在を楽しめるスケジュールとなる。運賃体系は、変更が無料で当日まで購入できる「STAR UNIVERSE(スターユニバース)」、搭乗3日前まで購入できる変更不可で払い戻し可能な「STAR PLANET(スタープラネット)」、搭乗7日前まで購入できる、変更や払い戻し不可の「STAR COMET(スターコメット)」の3種類。運賃は片道ごとに選択できる。受託手荷物は個数制限なく30キロまでとなる。
中部国際空港の搭乗口で開かれたセレモニーで、スターフライヤーの柴田隆常務取締役は、「中部国際空港をご利用される方向けのダイヤ。公共交通機関が使える一番早い時間に出発し、遅い時間に戻って来られる。台北ライフを一番ゆっくりたっぷり楽しんでいただけるダイヤになっている」と利便性をアピール。
来賓として挨拶した中部国際空港の友添雅直代表取締役社長は、「台北は安心安全、観るところもたくさんある。そのような中で非常に個性豊かなスターフライヤーに就航して頂いた。それも朝早く出て、夜遅く帰ってくる非常に便利な便を作っていただいたことは中部のみなさんにも朗報」として、さらなる路線拡充を期待すると話した。
初便となる7G811便は、定刻より10分遅れの午前8時25分に名古屋/中部を出発した。台北/桃園には現地時間同日午前10時32分に到着する見通しで、折返し便は北九州行きの7G800便となる。北九州空港でもセレモニーを開催し、スターフライヤーの松石禎己代表取締役社長、小川洋福岡県知事、北橋健治北九州市長が出席する。
名古屋/中部〜台北/桃園線は、日本航空(JAL)、チャイナエアライン、タイガーエア・台湾、キャセイパシフィック航空をあわせた5社が運航することになる。
■ダイヤ7G811 名古屋/中部(08:30)〜台北/桃園(11:00)/月・水・木・金・土7G811 名古屋/中部(08:25)〜台北/桃園(10:55)/火7G811 名古屋/中部(08:15)〜台北/桃園(10:45)/日7G810 台北/桃園(18:30)〜名古屋/中部(22:10)