身で東北大学教授の蔡安邦氏(55歳)が受章されていた。おめでとうございます。心からお祝い申
し上げます。
蔡教授の受章について、中央通信社は「『運がよかっただけ』と謙遜しながらも、自身の研究が
日本で多くの人々から支持されていることに触れ、『研究をしていて楽しい』と語った。 14日に
皇居で行われる関連式典には夫人とともに出席する予定で、礼服を買わなければと頭を悩ませてい
るという」と伝えている。
また「日本最大の化学ポータルサイト」を謳う「Chem-Station」が発行する「ケムステニュー
ス」は下記のように伝えている。
秋の褒章2014━化学分野からは準結晶研究の蔡安邦教授に
【ケムステニュース:2014年11月3日】
http://www.chem-station.com/chemistenews/2014/11/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E8%A4%92%E7%AB%A02014%E3%83%BC%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%88%86%E9%87%8E%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AF%E6%BA%96%E7%B5%90%E6%99%B6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%AE%E8%94%A1%E5%AE%89%E9%82%A6.html
昨日2014年の日秋の褒章発表となりました。毎年様々な分野で活躍していた著名人の受章が報道
されますが、ケムステとしては気になるのは紫綬褒章。今年の化学分野からは東北大学の受章が決
定しました(上図左が蔡教授)。
蔡教授は台湾生まれの台湾人。大学卒業後、来日し 秋田大学鉱山学部冶金学科を卒業、現在の
東北大学で博士を取得し、2004年から同大学多元物質研究所の教授となりました。研究は準結晶に
関する研究。化学なの?と言われる方も多いと思いますが、ノーベル化学賞(2011年のノーベル化
学賞)が準結晶であった(上図右がノーベル化学賞受賞者のダン・シェヒトマン教授)だけに、一
応化学分野としました。
準結晶の最初の発見はシェヒトマン教授[1]でしたが、これまで発見された準結晶のほとんどが
蔡教授が見つけたものであり、同時受賞の可能性があったともいわれています。この度は紫綬褒章
受賞大変おめでとうございます。