入院中の2ヵ月余、多くの方からお見舞いのお言葉をいただきました。深く御礼申し上げます。
いろいろな方からご容態を聞かれるたびに「高齢者の転倒では脚や腕を骨折して入院し、体力が衰えるケースが多いそうですが、李元総統は骨折しませんでした」と、その強運ぶりについてお話しすると、李元総統の来し方を振り返れば、強運としか説明できない事柄が少なくありませんので、ほとんどの皆さんが思い当たる節があるようで、得心した様子となり、明るい表情になるのが印象的でした。
入院中の1月15日に誕生日を迎え、満96歳となった李元総統です。大好きなステーキをもりもり食べていただき、台湾の羅針盤として、また日台交流のシンボルとしてご活躍いただきますよう心よりご期待申し上げております。ようやく春がめぐってきた感じです。
李登輝元総統が退院 入院から2カ月 旧正月は自宅で【中央通信社:2019年1月31日】
(台北 31日 中央社)2カ月余りにわたり入院していた李登輝元総統(96)が31日午後、台北市内の病院を退院し、自宅に戻った。医療チームは、先日の検査結果を基に李氏の容体は安定していると判断し、旧正月(今年は2月5日)を自宅で過ごせるよう退院を許可したと明らかにした。
李氏は昨年11月29日、市内の自宅で転倒した際に額を床に打ち付け、右目上部を負傷。鼻血も出ていた。救急車で台北栄民総医院に搬送され、検査の結果、脳にわずかな出血が見つかった。当初は神経外科の集中治療室(ICU)に入院していたが、2週間足らずで一般病棟に移され、近日は歩行や嚥下などのリハビリに励んでいた。李氏は28日夜に血液生化学検査やCTスキャン検査などを行ったという。
(張茗喧、葉素萍/編集:名切千絵)