このほど台湾の国家中医薬研究所、台中慈済病院、亜洲大学と学術交流協定を締結したという。同大学のホームページからご紹介したい。
本誌で逐一ご紹介しているように、このところ日台間では医薬品や医療に関する提携が頻繁に行われている。昨年9月、新潟市の新潟医療福祉大学が台中市の中山医学大学と学術交流協定を締結し、10月17日には、日本薬科大学、第一薬科大学、横浜薬科大学の3大学と台湾の国立陽明大学薬学部が学術交流協定を結んでいる。
今年に入ってからもその勢いは止まらず、すでに下記の4件が結ばれ、日本薬科大学と国家中医薬研究所、台中慈済病院、亜洲大学との学術交流協定はそれに続く締結だ。
・5月31日、一般社団法人富山県薬業連合会と台湾の財団法人医薬工業技術発展センターが双方の 企業のパートナー探しの支援や後発医薬品(ジェネリック)の開発研究、製造技術の向上など を めざして「産業協力覚書」を締結。
・6月6日、愛媛県立医療技術大学と高雄医学大学が「学術交 流協定」を締結。
・6月11日、放射線医学総合研究所と花蓮慈済医院が「重粒子線治療研究や医療協力に関する覚 書」を締結。
・6月12日、茨城県立医療大学と高雄医学大学が「国際連携協定」を締結。
台湾の国家中医薬研究所、台中慈済病院、亜洲大学と学術交流協定を締結しました。【日本薬科大学ホームページ:2018年8月1日】http://www.nichiyaku.ac.jp/media_press/index.html?pid=25980&id=53178
台湾の国家中医薬研究所、台中慈済病院、亜洲大学と学術交流協定を締結しました。
台湾国内では、中国医薬大学(台中市)、台北医学大学(台北市)、国立陽明大学(台北市)とすでに学術交流協定を締結しています。2007年2月には、中国医薬大学キャンパス内に、都築伝統薬物研究センターを設置し、教員が常駐して研究を行っています。また、学生同士の相互交流も活発に行っており、このたびの連携協定により、漢方を中心とした教育研究活動がさらに発展することが期待されます。 ○各機関のプロフィール
・国家中医薬研究所(衛生福利部 国家中医薬研究所)
1963年に設立された台湾最大の中国医学の研究所。衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)の 傘下にあり、中医薬の基礎研究、臨床研究、中薬化学研究、中薬資源の応用研究等の領域に分か れて25名の研究員が所属しています。また、台中市の中国医薬大学と双璧と言われる台湾トップ クラスの展示品を有する中医学資料館を設置している。
・台中慈済病院(慈濟綜合醫院 台中分院)
台湾東部の花蓮市に本部がある慈済基金会が運営する仏教系総合病院(病床数1000床)。同院 の創設者の釈証厳氏は、「台湾のマザーテレサ」とも言われ、世界各地に赴いて医療支援を行っ ている。
・亜洲大学(亞洲大學)
2000年に台中健康曁管理学院として台中市に開学した台湾で最も新しい大学。中国医薬大学の 兄弟校であり、医療健康科学部、情報電気工学部、経営学部、人間社会科学部、創造デザイン学 部および国際学部の計6学部、28学科を有している。国際交流が盛んで、安藤忠雄氏がデザイン した現代美術館がキャンパス内に設置されている。
本学との協定(亜洲大学ホームページ) http://www.asia.edu.tw/news1_detail.php?no=57437