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1月18日、名古屋の繁華街栄三越前にて2回目の外登証正名署名活動が行なわれました。
また、この日、東京では、靖国神社にて正名決起大会が行なわれました。署名提出第1
弾が20日で提出であることから、急遽、この日に決定したことと、天候も午後より雨とい
う予報から、多少の心配があったものの、10人の有志が駆けつけてくれました。
その中には、25日に街頭署名を行なう岐阜李登輝メンバーも来られ、また、当会重冨支
部長も出張に行かれる前に立ち寄っていただき、エールを頂きました。
今回は、人通りの多い大津通り側を確保。ほぼ同時に労働組合の街頭活動の人たちが来
ましたが、「一緒にこの場でやりましょう」と伝えたものの、どこか別のところへ向った
様子。休日の栄交差点における、街頭活動の場所の確保は、なかなかの競争であることが、
垣間見えます。この日も六団体くらいがこの交差点で街頭活動を行なっていました。
横断幕とノボリを立て、簡易テーブル、トラメガを設置。スタッフの身のこなしも軽快
で手際が良い。
今回のスタッフで特筆したいのは、仕事で日本に来られている台湾女性の存在。先回の
街頭署名でたまたま通りかかった彼女は、その場で賛同し、そのまま運動に参加。以降、
私たちの各行事にも顔を出され、私たちの一員としてこの日も積極的に、署名を取ってい
ました。そのはつらつとした姿勢は、我々のみならず、通行人にも好印象を与えている様
子が覗えました。
奇しくもこの日は、法輪功による中国共産党弾圧に抗議するブラスバンドデモが行なわ
れ、その行進に併走しながら、ビラを配る彼らのスタッフが、我々をみて、駆け寄り署名
をしていただきました。中国人からこの件で、理解を得られるのは、有り難い。
反面、「台湾は中国のものだ!」と叫ぶ集団がいた。見た感じでは、中国人旅行者のよ
うでした。名古屋も中国人は実に多い。彼らもまた、中国政府の歴史観で教育されている
「愛国者」なのです。その個人を非難することはできません。しかし、一方で中国人自ら
が、異国で自国の圧制を訴えなければならない事実が存在することを、日本人も知らなけ
ればなりません。台湾も日本もその延長線上に存在し、対岸の火事ではないからです。
さて、話を戻しましょう。
はじまってから1時間20分ほどして雨が降り出し、署名用紙が濡れることから止む無く
撤収。署名数は100まで届かなかったものの、寒い中を足を止めていただいた方々に感謝
申し上げます。正名運動とは、日本人にとって分らない方がスタンダードであることから、
街頭署名は今後も継続することで一致。通行人に呼びかけることで、自らの使命感を高め
ることが出来た証です。
反省会において、杉田さんが、八田与一先生のことをまとめた冊子を用意していただき
参加者に配布していただくという気遣いがありました。「さすがは教育者」と感心しまし
た。また、かの台湾人の女性から台湾のお菓子の差し入れを頂き感謝感激。なにか「ホッ」
と和みました。運動の中での何気ない心遣いは殊更、嬉しく感じるものです。
ここで正名運動について学習したいと思います。
正名運動は、林建良氏が提唱した「中華」から「台湾」と名称を正していく運動で、
当然、台湾がその舞台であります。しかし、今、私たちが運動している【外登証】正名運
動は、台湾人のための運動ではなく、日本の法務省へ向けた国内の運動です。日本が、台
湾人と中国人を同じ国籍で表記していることが問題なのであり、日本の過失に対して修正
を求めている運動です。
昨年末に私は、法務省入国管理局の担当者と電話で国籍表記について話をしましたが、
台湾の中国表記は当時の「中華民国」から使っていることが「中国」表記の理由であるこ
とを主張しましたので、中華民国と中華人民共和国が短縮してたまたま「中国」というこ
とであることを意味するかとの問いかけに「そういう解釈ともとれます」と担当者は発言
してしまったことから、「要望が多ければそれをあげます」とも述べました。曖昧にして
いるからこそ、明確に答えられないことを意味しています。
【外登証】正名運動は、日本の恥ずべき姿勢を悟り正す運動と考えるべく日本のための
運動です。
報告者 渡辺 裕一