【外登証正名】新宿駅西口前における第6回街頭署名報告

春を感じさせるような陽射しの下、午後から予定通り新宿駅西口前で第6回目となる街
頭署名を行いました。

 西口駅前には街頭署名できるところが3ヶ所ほどあるのですが、JR西口前のメインの
場所では「派遣切り」に反対する動労関係とおぼしき団体が赤いノボリを何本も立て、マ
イクをガンガン響かせ、何人もが署名活動をやっています。またもう1ヶ所も、別の団体
が街頭宣伝用の車(街宣車)をつけてすでにやっていました。

 ここは3時までやるというので、後で移動してこようということで、残るは京王デパー
トの前しかありませんのでそこへ移動。この場所でやるのは初めてでしたが、ここはビル
の陰にもならず、陽も当たって暖かい。バス停が間近にあるので、人通りもまあまあだ。
だが、ほとんどの人がバスから降りた人か、バスへ乗ろうという雰囲気の人。急ぎ足なの
が気になります。

 私たちがノボリを立てて準備をし始めると、2人の女性がやってきて「台湾人の国籍問
題の署名ですよね」と聞いてきて、いささか戸惑いながら「はい、そうですが……」と答
えると、「ぜひ署名させてください」と言う。これは幸先がいい。

 日本李登輝友の会や台湾研究フォーラムの会旗、緑の台湾旗、横断幕などを張り終え、
拡声器を使って署名を呼び掛け、メンバーが黄色いチラシなどを配布し始めました。

 今回は「台湾人の国籍は『中国』ではなく『台湾』です」と書いた紙片をさしはさんだ
「ティッシュペーパー」も用意。これは青森李登輝友の会が作ったもので、大量に作った
が使い切れないというので送っていただいた新グッツだ。趣旨も書き込んであり、「日本
李登輝友の会」とも入っています。1,000個作ったというから、この紙片を一つひとつテ
ィッシュペーパーにさしはさむのは大変な労力だ。青森李登輝友の会の方々のこの努力を
無駄にするまいと、黄色いチラシとともに配布。

 途中から、在日台湾人の女性がチラシ配布のお手伝いを申し出てくれ一緒に配布しまし
たが、こういう助っ人は有難い。何よりも気持ちが嬉しい。

 やはり道行く人々の足は速い。それでもチラシを受け取ってくれる人は思ったよりも多
かった。署名もまあまあ集まりました。

 午後3時、先ほどの場所へ移動。メインの場所ではまだ「派遣切り」反対の署名活動が
続けられています。何とその後の道路脇に民族派の街宣車がぴったりつき、屋根上にしつ
けた壇上から街宣活動を展開しています。かなりの音量だ。なんと私たちのノボリを見つ
けると、「台湾は台湾です。中国ではありません。頑張ってください」と応援の演説。こ
れには皆で思わず手を振って応えてしまいました。

 さすがにこの場所は人通りが多い。ここでもう一人、若い在日台湾人の男性が勇壮な
「台湾魂」の旗を持って参加。呼び掛けにも一段と力が入る。

 ここで、福岡から上京していたという女性が足を止め、「外登証って、台湾の方の国籍
は中国にされているのですか?」と聞いてきました。反対する雰囲気ではない。チラシを
見せつつ「はい、これが外登証の拡大コピーですが、国籍欄が中国とされています」と答
えると「そうなの、これはおかしいですよ。初めて知ったわ。いま法務大臣は森さんよね。
じゃあ、チラシを何枚か下さい」と言う。いかにも森大臣を知っているという感じで言う
のに対して「はい、森英介大臣です。森大臣に提出する署名です」と答えると、お名前と
福岡の住所をさらさらと書きつつ、なんと「わかったわ、私から言うから」と言い残して
足早に去って行きました。

 あっ気にとられながら小柄な後姿を見送りましたが、署名をしていただく人はどういう
立場の人なのかよく分かりませんが、こういう方もいるのです。それにしても……気にな
ります。最初の女性2人、この福岡の女性、お手伝いいただいた台湾人の女性、前回の中
国人女性、ともかく女性のパワーというか、強さをひしひしと感じさせられる体験の連続
です。

 午後4時を過ぎても人通りは途切れません。しかし、雲が広がって陽も隠れ、冷たい風
も吹き始めましたので、4時半近くに第6回署名活動を打ち切りました。お手伝いいただ
いた方は総勢9名。署名数は約200名でした。

                      (日本李登輝友の会・台湾正名推進本部)



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