【レポート】台湾WHO加盟アピール行進に参加して
日本人台湾独立促進会 宮本将英
台湾のWHO加盟が中華人民共和国の露骨な妨害によって実現しない中、5月6日、東
京・四谷で台湾のWHO加盟を訴えるデモ行進が行われることになった。
昨日はあいにくの雨。すでに前日から台湾の声では「翌日は雨との予報ですが予定通
り決行します」とのアナウンスが流されていた。午後2時15分ごろ集合場所の東京中華学
校に到着すると、校舎の目の前にいるのは数十人程度。「ああ、やっぱり雨だからこの
程度か」と思ったのはとんだ勘違いで、校舎の中にいると大量の参加者がごったがえし
ていて身動きもできないほど。校舎の中では「Be WHO! TAIWAN! 台湾在WH
O!我在乎」と書かれたTシャツが配られていた。
午後2時半から集会が始まり、日本李登輝友の会会長の小田村四郎氏が挨拶を述べ、主
権国家である台湾のWHO加盟が実現できないことの不当性を訴えた。参加者は300人に
達し、私が今まで(2006〜2007年)に参加した台湾関係団体が主催したデモでは最高の
人数である。参加者の傘の先端には「WHO+TAIWAN」「台湾のWHO加盟支持」
と書かれたプラカードがテープで巻きつけられていた。雨が降っていなければ手で持つ
予定だったのであろう。
また今回はテレビ局や新聞社も取材に来ており、マスコミの関心も集めることに成功
したようだ。
午後3時、東京中華学校を出発。参加者は「台湾のWHO加盟を支持するぞ」「日本政府
は台湾の加盟を支持せよ」「WHOは台湾人の人権を守れ」「中国の妨害反対」「台湾は台
湾だ」などのシュプレヒコールを叫んでいた。今回はWHO加盟という明確な訴えがあるの
で、プラカードや旗の種類はいつもより少なかったが、「日米台三国同盟を構築せよ」
「東アジアの平和のために台湾WHO加盟 中共解体」などのプラカードが見られた。
また「親日国台湾は日本の友人です」「WHOは中国の圧力に屈せず台湾の人権を守れ」
という横断幕も見られた。行進したコースは、五番町の信号を右折して日本テレビ通り
を行進。さらに麹町四丁目の信号を左折して新宿通り、麹町1丁目の信号を左折してやや
坂になっている半蔵門どおり→大妻通りを行進。午後3時40分ごろ、東郷元帥記念公園に
到着した。
雨天という不利な条件にも関わらず、300人の参加者を集めた今回のデモは大成功と言
えるだろう。参加者には女性や若者の姿が目立っていたのが印象的であった。台湾のW
HO加盟という切実な問題に対し、多くの日本人、台湾人が関心を示したのであろう。
しかも協賛団体は55にも達したと言う。数多くの団体、個人が共通の理念と目標を持っ
て行動を起こすことは非常に意義のあることだと思う。協賛団体が55団体にものぼると、
それぞれの団体の理念や方針には当然ながら差異もあるだろう。その一方で全ての団体
に共通する理念もあるはずだ。日本も台湾も民主主義という共通の価値観を有している。
独裁政治や覇権主義には誰もが反対するはずだ。デモに参加した300人の参加者、55の協
賛団体は民主、自由、人権という価値観では共通しているのである。
今年に入って日本の親台湾派は確実に行動力を強め、支持層も広がり、社会的影響力
も強まっていると思う。去年までは年に1回程度であったデモ行進が、今年に入ってから
はすでに3回目である。以前はデモ行進に消極的だった人も参加するようになっている。
講演会やデモ参加者の年齢層も確実に広がっている。また、以前よりも講演会やデモに
参加する地方議員や国会議員、元議員が増えている。この勢いを持続させ、一人一人が
力を合わせればきっと政治や社会を動かす大きな力になれると思う。
下記のページで17枚の写真をご覧になれます。
http://taidoku.fc2web.com/ouen108who.htm
『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
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