が放送された。出場者は25組。ゲストは演歌歌手の小林幸子さんと吉幾三さんの2人。
編集子は都合で途中から見たが、出場者のほとんどが日本語で話すからだろうか、日本
国内とほとんど同じ雰囲気のように見えた。それでも、タイヤルの子供たちの収穫祭の踊
りなどがあり、台湾オリジナルの光景も差し挟んであった。
台湾の人々にとっては待ち焦がれた「のど自慢」の台湾開催だった。10月23日に開かれ
た「台湾歌壇」(蔡焜燦代表)の10月歌会には45名が参加したというが、その中に次のよ
うな歌もあった。
「謝謝台湾」花形ゲストの涙声総立ち拍手でのど自慢終幕 (潘建祥)
字余りが3ヵ所もあって気にはなるが、参加者からの投票では高得点を取っている。確か
にゲストの吉幾三さんは歌っているとき、その目は潤んでいたように見え、会場からはま
さに万雷の拍手だった。
放送中に感想を寄せてくださった方もいる。下記にご紹介したい。本誌では、のど自慢
をご覧になった方の感想を募集します。どしどしお寄せください。
なお、NHKのホームページには台湾で開催した制作者としての感想も掲載されている
ので併せてご紹介したい。
●いま見ていますよ! E・M(神奈川県川崎市)
すっごい面白いです! いま見ていますよ! 台湾の皆さん思いっきり日本の歌を楽し
んでいらっしゃいますね。
いまのところは「千の風になって」を歌った男性医師が良かったなあ。最近、解剖で御
遺体を見ることがあるので涙がでました。
聞いていると50代以上くらいの方は日本語にがクセがなくてきれいです、日本語を聞く
機会が多かったのかも。逆に若い人達のほうが中国語なまりが強いですね。
番組内容:NHKホームページ
海外での「のど自慢」の公演は、1998年のブラジル・サンパウロから数えて、これまで
に11回実施されていますが、今回は2005年のメキシコ・メキシコシティから6年ぶりの開催
です。
世代を超えて、日本の音楽・文化が支持されている台湾で実施し、現地の方々や台湾で
活躍されている日本人の「元気・明るさ」や日本への「想い」を発信することで、その土
地や人々の魅力を広く紹介します。台湾では「NHKのど自慢」が良く知られており、カラオ
ケ好きも多いため、予選応募者総数は1480組と海外開催では過去最多となりました。(こ
れまでの応募総数の最多は、第1回(1998年/ブラジル・サンパウロ)の674組。)
厳正に選出された予選出場者は250組、その中から選ばれた本番出場者25組のうち大半は
台湾人です。日本語が流暢な84歳の女性や、日本で歌手デビューを夢見る若者、またいわ
ゆる先住民である台湾原住民の民族衣装や和服を着た参加者などが、演歌からポップスま
で幅広いジャンルの日本語の歌を熱唱しました。会場となった国父紀念館のおよそ2000人
の観客も多くは台湾人で、出場者の歌声に大きな声援を送り、会場は日本以上に明るく温
かい雰囲気に包まれました。
制作者からひと言:NHKホームページ
「NHKのど自慢」は、ただ単に歌のコンテストではなく、出場者の歌に込めた気持ち、
誰かに届けたい思い、を伝える人間ドキュメントだと言われます。
今回、台湾で実施することで改めてその番組の原点を再確認した思いです。インタビュ
ーでの言葉がつたない分、よけいにその気持ちや歌声の力が伝えられればと思います。
また、今回の番組制作にあたっては、NHK関係スタッフおよそ40人と現地の台湾人ス
タッフおよそ60人が、言葉の壁、制作ノウハウの違いなどを越えて、ひとつの目的に向か