ンターは「定点観測」とでもいうべき同じ意識調査をし、昨年、「(自分は)台湾人だ」と答えた
人は過去最高の60.6%だったという。一方、自らを「中国人」とする回答は3.5%、「台湾人でも
あり中国人でもある」は32.5%で、いずれも過去最低だった。
11月末に行われた統一地方選挙で中国国民党は惨敗したことに現れたように、台湾人意識の高ま
りによる民意は確実に変わってきている。中央通信社の記事からご紹介したい。
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「自分は台湾人だ」過去最高の60%=政治大調査
【中央通信社:2015年1月26日】
(台北 26日 中央社)国立政治大学選挙研究センターが今月公表した台湾の人の意識調査で、
2014年に「(自分は)台湾人だ」と答えた人は、1992年以降で過去最高となる60.6%だったことが
分かった。「中国人だ」と答えた人は過去最低の3.5%で、「台湾人と中国人の両方だ」と答えた
人は32.5%だった。
「台湾人だ」と答えた人は2008年以降増加の一途をたどり、2009年には初めて50%を越えてい
た。一方で「両方だ」と答えた人は2006年以降減少し続け、「中国人だ」と答えた人は2008年以降
5%を下回っている。
また、与党・国民党支持者は2011年に39.5%と過去最高を記録したものの、その後減少に転じ、
昨年は22.9%となった。野党・民進党支持者は2009年以降微増となり、2014年には26.7%と、9年
ぶりに両党の支持者数が逆転した。中立または無回答者も2012年以降急増し、昨年は45.0%となっ
た。
このほか、中国大陸との統一または独立などへの考えについては、「しばらくは現状維持」、
「永久に現状維持」、「どちらかと言えば独立」がそれぞれ34.3%、25.2%、18.0%で、「すぐに
統一」、「すぐに独立」は1.3%、5.9%となった。
(編集:齊藤啓介)