「学研」及び「学研トイズ」への読者の抗議

今回は多くの方から「このような抗議文を送りました」と、それを送っていただいて
います。兄弟誌「台湾の声」でもずいぶん紹介していますが、ここでは本誌に届いた中
から2編だけご紹介します。いずれも切々とした内容で、胸を打たれました。
 なお、タイトルは編集部で付けたものです。             (編集部)


万死に値する間違い

                              自営業 冨澤 賢公

 貴社発売の地球儀「スマートグローブ」における台湾の表記が間違っています。どう
してそのような安易な間違いを犯したのか理解に苦しみます。日本の多くの子供たちに
事実とは違ったメッセージを送ったことは万死に値することです。また、2300万人の台
湾に住む方達への最大の侮辱であります。

 小生、還暦を迎えますが、子供の頃から「学習研究社」といえば「小学館」などと並
び最高の学習雑誌を提供してくれる会社だと思っていました。兄弟が多かったので買っ
て貰うこともできず、手にできる子は羨望の的でありました。その会社がこの体たらく。
誠に嘆かわしく情けない。

 食品の偽装問題などとは比較にならないほどの重大な問題です。今ならまだ間に合い
ます。即時、謝罪の広告と、製品の回収を開始してください。

 大手の某家電メーカーは自社製品の欠陥に対して全国民に葉書を送り対処しました。
それが逆に企業としての姿勢を評価されました。これは子供たちへの隠れた教育になっ
たと思います。

 どうか目先の利益にとらわれず長い目で見た大局を見失わない仕事をしてください。
きっとこのことで、忸怩たる思いをしている社員の方達もたくさんいらっしゃると思い
ます。その方達を大事にしてください。

 私など今回の件に対してかなり優しい言い方をしていると思います。不買運動などに
なったら大変なことになります。私の友人は偽装問題で会社が消滅して職を失いました。
今後の貴社の発展のために何を今一番しなければならないかを良く考えてください。


二度と学研商品を手にすることはない

                                   匿名希望

 昭和時代の幼い頃、「学研のおばちゃん」が毎月家に届けてくれた「科学と学習」を
心待ちにしていた子供でした。それだけに本件激しく裏切られた気持ちです。

 今回の御社販売の地球儀における台湾の表記に強く抗議します。

 私の家内は台湾人であり中国人ではありません。彼女のナショナルアイデンティティ
を否定し、間に生まれる子供には自分のアイデンティティに迷うように教育しようとし
たことに激しい怒りを感じます。

 未来を担う子供たちへの教育を貫くのではなく、経済特区での低コスト生産と利益確
保を貫くために、中国主導の「日本の中国化」教育に加担。国で待つ子供たちに嘘を教
える表記を認めることは食品偽装と同等の行為。

 中国側とこの意思決定をした担当者は「中華人民共和国は台湾島は中国領土と主張こ
そしていても、彼らが台湾を統治したことは一秒もない」ことを勉強済みなのでしょう
か?

 台湾を訪れたことのある日本人のどれだけが「どこに行ってきたの?」と声をかけて
「中国」と答えるのでしょうか?

 公の場での謝罪会見と、国内生産まで要求しないまでも、当たり前の事が通用する国
で生産された製品での製造を強く要求します。

 政治的に微妙な問題だから、などと正式な謝罪を避けるのであれば、学研の教育に対
する意識はNOVA同様、地に堕ちたと捉え、二度と学研商品を手にすることはないと
宣言し、不買運動を全力で支援します。


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