愛知県支部設立10周年記念総会

平成28年11月23日(水)勤労感謝の日(新嘗祭)の祝日に、日本李登輝友の会愛知県支部設立10周年の記念総会を開催しました。

総会は愛知県支部加藤秀彦事務局長の進行のもと、国歌斉唱からはじまり、愛知県支部 重冨亮支部長から、挨拶がございました。

進行役をつとめる、加藤秀彦事務局長
開会に当たって挨拶する重冨亮支部長

重冨支部長からは、愛知県支部成立からの10年の歩みとその間、台湾研修ツアーを実施し李登輝閣下にもお会いするなど、会員の皆様方にとっても視野を広げることができたことは、本当にこの上ない喜びとのお話がございました。

その後、国会議員、愛知県議会議員、名古屋市議会議員のご来賓が紹介され、特別にご来賓として来て下さった、元衆議院議員で民社党委員長をなさっておられた塚本三郎様にご祝辞を頂戴いたしました。

来賓代表でご挨拶される元衆議院議員民社党委員長塚本三郎様

塚本様からは、『台湾は日本とは切っても切れない中である。李登輝閣下は、台湾が民主国家としてスタートを切る大きな偉業、すなわち民主選挙で総統を選出する初めての試みを自らの手で行った大人物である。まだ国家としては認められていないという苦しい状況にはあるが、その台湾と日本とがともに栄えていきましょうという、大きな理念を持った日本李登輝友の会の愛知県支部が10周年を迎えられたことに誇らしく思う。』といった力強いメッセージを頂戴いたしました。

また、加藤事務局長から、今年度の活動状況の説明があり、現在は東海地区に留学されている台湾の学生の方々とも交流する場を設け、若手交流会という形で活動の幅が広がっているとの報告がございました。

講師の八田修一様

待望の記念講演では、八田與一先生のお孫様でいらっしゃる八田修一様より、『日本人の精神』という演題でご講演いただきました。

平成14年(2002年)に李登輝閣下は、慶應義塾大学大学祭(三田祭)での講演を依頼されて、大学での講演準備を進めていたのですが、当時の日本の政権下では、入国ビザが下りず、残念にも講演できませんでした。

この李登輝閣下の講演会は幻の講演会と呼ばれておりますが、八田修一様からは、李登輝閣下が三田祭で講演しようとした原稿をもとに、『日本人の精神』についてお話をして頂きました。

しかも、この李登輝閣下が講義しようとしていた内容の殆どが祖父でいらっしゃる八田與一先生のお話でした。

八田與一先生は、台湾南部の不毛地帯に烏山頭ダムを建設し灌漑用水を張り巡らせ、東洋一の農作地帯を誕生させました。

その功績は、地震に対するダム方式の採用や、建設機械の導入、職員用宿舎の建設など誇るべきものがあります。しかし、この八田與一先生によって表現される日本精神を知らなければ、日本人の本当の姿を知ることにならないと李登輝閣下は、仰られております。日本精神の第一は、数千年の長きにわたって日本人の根幹を支えてきた、気高い道徳観であり、第二は、公儀があること。第三は、口先ではなく真心をもって行うことであると解説してくれております。私の祖父がこのように台湾で愛されていることに改めて誇りを持つと同時に、尊敬しているところです。是非、李登輝閣下の解説されている、『日本精神』を今一度噛みしめ、日本人として歩むべき道を考えて頂ける機会になればこの上ない喜びでございます。と結ばれ、聴衆の方々から惜しみない拍手が贈られ、盛況に講演会が終りました。

講演される八田修一様
閉会の挨拶をする服部守孝幹事

閉会の辞は、愛知県支部幹事の、服部守孝氏より、設立の経緯と、設立総会には金美齢先生に記念講演をして頂いたこと、台湾研修ツアーでは李登輝閣下ともお会いしてご講演いただいたこと、そして平成22年には、安倍晋三先生に来て頂き、総理大臣にカムバックしたことが非常に嬉しかったなどの説明があり、日本李登輝友の会愛知県支部設立10周年記念総会は、16時過ぎ盛会に終了しました。


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