月の失業率は3.66%だったと発表した。これは、過去23カ月で最低を示した4月から0.01ポイント
低下し、前年同月比では0.18ポイント低くなったという。
下記に行政院主計総処の発表と「Taiwan Today」の記事をご紹介したい。
蔡英文政権が始まった昨年5月以降、徐々に失業率は下がり、失業率は下記のように推移している。
2016年
05月:3.84%
06月:3.92%
07月:4.02%
08月:4.08%
09月:3.99%
10月:3.95%
11月:3.87%
12月:3.79%
2017年
01月:3.78%
02月:3.85%
03月:3.78%
04月:3.67%
05月:3.66%
ただし、相変わらず15歳から24歳までの失業率は11.49%で、4月の11.62%からは0.13ポイント
下がったものの依然として高い。25歳から29歳までも6.53%で、4月の6.61%から0.08ポイント下
がったものの高く、蔡英文政権が若い世代の失業率の改善に力を入れている理由もここにある。
ちなみに、行政院主計総処は各国の失業率についても「フランス9.5%(4月),カナダ6.6%(5
月),イギリス4.4%(2月),アメリカ4.3%(5月),韓国4.0%(4月),ドイツ3.9%(4月),
香港3.2%(4月),日本2.8%(4月),シンガポール2.2%(第1季;居民失業率3.2%)」と併せ
て発表していて、台湾は韓国やドイツ以下となっていて、かなり安定してきたことを示している。
◆行政院主計総処:106 年5 月人力資源調?統計結果[6月22日]
http://www.stat.gov.tw/public/Attachment/7621142238CA7EAUC2.pdf
5月の失業率は過去2年で最低の3.66%、就業は安定
【Taiwan Today:2017年6月22日】
行政院(内閣)主計総処は22日、今年5月の失業率は4月から0.01ポイント低下、前年同月比では
0.18ポイント低い3.66%だったと明らかにした。2015年5月の3.62%以来、過去24カ月で最低とな
り、就業の安定した情勢が示された。
今年5月の失業者数は43万1,000人で、4月に比べて0.23%、1,000人減少。そのうち初めて就職活
動をしている失業者、業務の縮小や廃業による失業者、季節的な仕事や臨時の仕事が終了したこと
による失業者はそれぞれ1,000人減った。今年1月から5月までの平均失業率は3.75%で、前年同期
比で0.13ポイント低下した。
教育程度別に見た場合、大学・専科学校(専科学校=日本の高等専門学校に類似。5年制と2年制
がある)卒業以上の学歴を持つ人たちの失業率は3.92%で最も高かった。そのうち大学卒業及びそ
れ以上の学歴を持つ人たちの失業率は4.47%に達したが、4月と比べた場合は0.06ポイント低下、
前年同期比でも0.12ポイント下がった。
また、三段階の年齢別でみた場合、15歳から24歳までの失業率が11.49%で最高。25歳から29歳
までは6.53%だった。