【李登輝元総統】馬英九総統は歴史を歪曲

【李登輝元総統】馬英九総統は歴史を歪曲

 台湾の声

 馬英九総統(大統領)は5月20日の総統2期目就任演説の中で、「中華民国」憲法によれば、「一つの中国」とは「中華民国」のことで、中華民国の領土は「台湾地区」と「大陸地区」に分かれる「一つの中華民国、二つの地区」であり、それは3人の総統(李登輝、陳水扁、馬英九)の時期を経てもまったく変わりがないものであると表明した。

 これに対し、李登輝元総統は、「歴史を知らず、歴史を歪曲するもの」と批判。総統在任中に「(両岸は)特殊な国と国の関係である」と表明したと反論し、台湾は動員戡乱(反乱平定)条項を廃止し、両岸(台湾と中華人民共和国)が対等に交渉できるようにし、国会を全面改選し、総統直接選挙の実施という段階を経て、主権在民の自由・民主の主権独立国に発展し、主権は台湾2300万人の同胞に属し、領土は台湾・澎湖・金門・馬祖であるとの認識を示した。

 さらに李元総統は、中国(中華人民共和国)は馬総統が主張する「一中各表」(『一つの中国』の解釈を各自表明するもので、馬政権は『一つの中国』が『中華民国』であると主張)をそもそも認めておらず、馬総統が先に「一つの中国」を認めてしまうことは台湾の主権を著しく損なうものであり、主権在民の原則に反し、反民主的であると批判した。


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