後藤新平・斎藤実 奥州水沢の偉人地域挙げ顕彰
【6月7日付 河北新報】
南満州鉄道初代総裁や東京市長などを務めた後藤新平(1857−1929年)と、元
首相の斎藤実(1858―1936年)が、来年と再来年に生誕150年を迎えるのを前
に、出身地の岩手県奥州市水沢区で顕彰の動きが活発になっている。4日には同市吉小路
の後藤新平生家で初めての生誕祭があり、関係者が「国内外の情勢が複雑化する今こそ、
先見の明があった2人の功績を再評価しよう」と語り合った。
明治から昭和初期の政治をけん引した新平と実は「竹馬の友」として知られ、幕末の先
覚者高野長英(1804―50年)とともに「水沢の三偉人」として敬愛を集め、市内に
はそれぞれ記念館がある。3人が幼少期を過ごした吉小路には「偉人通り」の異名もある。
生誕150年の節目に2人の業績を顕彰しようと今年2月、合併前の旧水沢市や民間団
体などが「後藤新平・斎藤実 生誕150年記念事業実行委員会」を設立した。今後4年
間にわたってさまざまなイベントを開催することを検討している。
その一環として、初めて生家で行われた「後藤新平生誕祭」には約50人が参加。実行
委会長の相原正明市長が「先人の精神を生かし、新市の発展に取り組みたい」とあいさつ
した。
新平の孫の健蔵さん(75)=東京都在住=が寄せた「祖父も感激しているだろう。若
い人材の育成を願っている」というメッセージが紹介され、吉小路子ども会の渡辺香奈妙
さん(11)=水沢小6年=が「偉大な先輩のようになれるよう、努力していきます」と
誓った。
実行委は本年度、記念事業の企画を詰め、ポスターなどを作りPRに力を入れる。9月
22日には市文化会館で、新平が社名を命名したといわれるシチズン時計の梅原誠社長(
花巻市東和町出身)を招いた講演会を開催する。
実行委副会長で後藤新平顕彰会の梅森健司会長は、「時代を見据えて休む間もなく働い
たのが新平や実だ。その業績を振り返り、次の時代を担う人間を育てていくきっかけにし
たい」と記念事業の意義を強調している。
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