録、野党などの大規模なデモが行われる中で船出した。このような支持率だったら、日本
なら内閣総辞職で首相退陣の事態だが、そこは詭弁術に長けた馬総統「改革は必要で、今
やらなければならない。市民とのコミュニケーションに努めるので、痛みに耐えてほし
い」と弁明にこれ努める。
しかし、総統就任式の翌21日に発売された総統就任記念硬貨もやっぱり売れないとい
う。これまで、1996年の李登輝元総統の就任時の4万8,000枚が最高で、陳水扁前総統が
2004年に2期目に就任した際の6,000枚が最低だったというが、馬総統が最低記録を更新す
る可能性が高いと報じられている。
馬総統人気なし、就任記念硬貨は最も売れず
【NNAニュース:2012年5月23日】
馬英九総統の2期目就任に当たり、第13代総統就任記念硬貨が21日、全域で一斉に発売
された。馬総統の人気低迷のため、発売元の台湾銀行の窓口は、午後になっても求める人
はまばら。台北以外の支店ではさらに人影は少なく、寒々とした光景になった。
台湾銀行の責任者によると、朝方の発売開始直後には市民の行列がみられたものの、午
後からは閑散とし始めた。購入は1人につき1回1枚限りと決められており、2枚欲しい
場合、通常だと行列し直す必要がある。今回は欲しい分だけ買えたという。
しばらく前の国際金価格の値上がりで製造コストが急騰したため、金貨の販売価格は5
万4,000元(約15万円)、銀貨は1,800元と、前回より大幅に値上がりした。また、石油製
品と電気の値上げ、米国産牛肉の輸入再開、証券交易所得税などの論争の影響で馬総統の
人気が急落したため、発行元の中央銀行は発行数量を金貨は1万枚、銀貨は5万枚にとど
めた。
コインの売買業者は「政治関連の記念硬貨は、価値が政治家の人気に左右されるためあ
まり投資の価値はない。購入者の多くはコレクションか親類や友人への贈り物用に買う」
と話している。
今回の記念硬貨は価格が高い上、金価格の値下がりで損が出るため、人々の買う気をそ
いでいる。業者は「投資目的なら、直接金を買った方がまし」と語る。
業者によると、民選総統時代に入り、中央銀行は過去4回、総統就任記念金貨を発行し
た。販売量は1996年の李登輝元総統の就任時の4万8,000枚が最高。陳水扁前総統が2004
年、2期目に就任した際の6,000枚が最低だったが、馬総統が最低記録を更新する可能性が
高いとみられる。