台湾の大学での講演(台湾北部桃園県の中央大学)で、李登輝氏(元総統)が支那学生
の質問に対して、「尖閣諸島を「日本領」と主張した。また「台湾は中国のものではない」」
と喝破された様子を伝える記事(産経紙)である。事実とすれば、健在にあられる李登輝
氏の清々しいご近況の一端かと拝察する。
支那と聞けば学生にいたっても、接する際には口を自らガムテープで塞いだかのように
大人しくなる。または、傍で聞けば、猫でも肩を落とすようなつまらぬ世辞や腐った“激
励”の類しか言を知らぬどこぞに目立つ政治家の姿とは異なり、当り前の事実をごく当り
前に話される李登輝氏のスタンスは、「指導者としての要件」かと思う。
李登輝氏に心より敬意を捧げ、益々のご健勝と台湾の安寧をお祈りいたします。両国の
良識と良識とによって、然るべき日台の真の絆がさらに育ち行くことを念願して止まな
い。(6月7日)
●李登輝元総統の存在は、日台関係という扇の要に当るのではないでしょうか。
◆「愛台湾」を貫く李登輝さん
李登輝さんの講演は馬英九に聞かせたかった。「愛台湾」を貫く李登輝さんと台湾の
人々に幸あれ。(6月7日)
●風邪で入院されていたにもかかわらず、退院を1日早め、台湾の次代を担う学生たちのた
めに講演された姿はまさに「愛台湾」です。
◆寛仁親王殿下薨去
殿下は、長年御病気を抱えておられていたにも拘らず、それをものともせず、幅広く、
狭義の御公務、そして障碍者支援等の広義の御公務に力を尽くされてきました。殿下は、
この度の御入院、治療も必ず乗り越えられて、必ず御公務に御復帰になるものと皆が信じ
ていたと思います。御容態が悪化して、薨去されたことは余りにも唐突で、何と申し上げ
てよいか分かりません。ただ謹んでお悔やみ申し上げるのみです。
産経新聞の社説に、今こそ国民は殿下の薨去と云う悲しみを乗り越えて「皇室の良き伝
統を維持し、その興隆をはかってゆくことを決意したい」と書かれています。それこそが
今、日本人に求められることであり、殿下の御遺志に叶うことであると思います。
本日(7日)の産経新聞には殿下の薨去に関する記事が比較的多く掲載されていますので是
非お読み下さい。(産経新聞以外の新聞はどうも、殿下の薨去を意図的に小さく扱おうと
しているように思われます。御不幸があった直後に、マスコミの抱える問題なぞに言及す
るのはどうかとも思いますが、大変困った問題ですので申し添えておきます。)
尚、本サイトの表記能力の制約から殿下のお名前が正確に打ち出せないようですので、
「殿下」とだけ書かせて頂きました。(6月7日 下津井)
●マスコミは産経新聞も含めてすべて「ご逝去」の見出し。皇族なのになぜ「薨去」とし
ないのか。不思議というか不謹慎とさえ思います。野田佳彦首相が「薨去」と使ってい
たのは、せめてもの救いでした。国民の一人として心から哀悼の意を奉ります。