か」を掲載したとき、中華生産党について下記のような注を加えた。
≪台湾人と結婚した中国人妻たちが2010年2月28日に台湾で結成大会を開いて設立した政
党。党員は設立当初の200人から27,000人に増え、そのほとんどは「大陸花嫁」と言われる
が、退役軍人や芸能関係者、大学生などもいると伝えられる。台湾人男性と1992年に結
婚、翌年に台湾に渡った福建省龍岩市永定県出身の盧月香主席は2012年4月、毎日新聞のイ
ンタビューに「2016年の立法委員選挙で候補者擁立に向けて準備している」と初めて明ら
かにした。結婚により中華民国籍を取得した中国出身者は27万人で、申請者は60万人以上
いると伝えられている。≫
昨日の台湾の報道によれば、すでに党員数は3万2000人に拡大しているという。また、
「青い五星紅旗」と言われる党旗を掲げ、党内では毛沢東思想によって教育し、4月には党
員約100人を連れて北京の毛主席記念堂へ行き、党主席の盧氏は「台湾の立法委員や将軍に
も毛主席の前にひざまずきに来てもらいたい」と語っているという。
当初は「大陸妻の待遇改善」を求めていた中華生産党だったが、立法委員選挙を2年後に
控え、いよいよ化けの皮を剥いできた感がある。
迫田勝敏氏は先の一文で「自由な台湾から中国に進出して活動する台湾人は孤立無援で
不当な弾圧に耐える。台湾の中国人は中国では得られない自由と民主を享受する。確かに
中国と台湾は『特殊な関係』である」と馬英九政権を皮肉った。
馬英九政権は、「トロイの木馬」となるかもしれない中華生産党の勢力拡大を擁護して
いるのだから、皮肉りたくもなる。中華生産党、要注意である。