(台北 13日 中央社)台湾の台北松山空港と日本の松山空港(愛媛県)を結ぶチャータ
ー便が11日に就航したのに続き、松山市から台北市へ贈られた、「松山・道後温泉幸福
(しあわせ)カラクリ時計」の一般公開がきょう(13日)から慈祐宮(松山区)前の広場
で始まり、注目を集めている。
これは慈祐宮が12日に建立260周年を祝う記念式典を行ったのに合わせて13日から一般公
開されたもの。このカラクリ時計は道後温泉名物の「坊ちゃんカラクリ時計」と同じ形
で、公開にはカク龍斌・台北市長(=写真左)や、チャーター便就航式典参加などのため
に訪台している中村時広・愛媛県知事と野志克仁・松山市長(=写真右)なども立ち会っ
た。(カク=赤におおざと)
台北市松山区と愛媛県松山市は同地名が縁で2009年から活発な交流が行われ、特に2011
年秋の台北温泉祭りで披露された松山の「けんかみこし」は大盛況。今回の時計寄贈は
2011年東日本大震災の際、台湾からの格別の支援に感謝するためで、松山市は市内名物の
カラクリ時計をベースに3000万円相当のものを作製、台北市に贈呈した。
このカラクリ時計は文豪・夏目漱石の代表作の主人公「坊ちゃん」がテーマになってお
り、式典に合わせて坊ちゃんやマドンナに扮した台湾のタレントら数百人がパレードを行
い、一般公開を祝った。
松山市から贈呈された時計は通常は3段構造となっているが、毎日午前8時から午後10時
まで、時間ごとに2分45秒の“仕掛け”が動くようになっており、音楽の演奏にあわせて4
段目がせり上がる。時計自体の高さは最高で415センチだが、250センチの土台部分加える
と最大665センチの高さまで伸びる仕組みになっている。
(編集:張芳明、齊藤啓介)