人中31人の死亡が確認されたと報じられている。日本人乗客はいなかったという。
朝日新聞は「墜落したのは松山空港から約5キロ離れた新興ビジネス街の南港地区。台湾大手の
中国信託商業銀行が本店を置くほか、ソフトウェア工業園区の整備も進む。近くには10階程度のマ
ンションも並んでおり、パイロットは市街地での墜落を避けようとして川に向かったのではない
か、との見方も出ている」と伝えている。
まだ記憶に新しいが、この復興航空機と同型機は昨年7月にも澎湖島の馬公空港で着陸に失敗し
て墜落、48人が犠牲となっている。
本誌読者の方からも、下記のようなお悔やみの言葉をいただいている。心よりお見舞い申し上げ
るとともに、亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
<たった今トランスアジア航空機が新北市の川に、高架道路を走っていた黄色のタクシーを引っ掛
けた後、高架下に流れている川に突っ込んでいく動画を、NHK7時のニュースで出し抜けに見せ
られました。 唖然としています。残念な事に、12名の死亡者が出てしまっているようです。 犠
牲者並びにその関係者各位に、心より御悔やみ申し上げ、負傷された方々の1日も早い御回復を祈
念致します。平成27年2月4日 東郷光典>
台湾の旅客機墜落事故、死者31人に
【台湾国際放送:2015年2月5日】
台北市内の松山空港から離島の金門に向かう予定だった、トランスアジア(復興)航空のGE235
便(ATR-72-600型機)が4日午前10時52分、離陸直後に消息を絶ち、午前10時54分ごろ、パイロッ
トが「MAYDAY」と遭難信号を送信、消防局は午前10時56分に旅客機が台北市内を流れる基隆河に墜
落した通報を受けた。旅客機は空港付近の高架道路をかすめる形で基隆河に墜落し、墜落する前、
高架橋に接触、高架橋を走行中のタクシーにまで波及、タクシーの運転手と乗客が負傷した。
この旅客機には58人が乗っており、5人は乗務員。乗客のうち、2人は子ども、31人は中国大陸か
らの団体客。5日午前1時時点では、31人が死亡、15人がけがをし、12人が行方不明だという。警
察、消防、国軍は救援活動を続けている。
2014年4月14日に建造されたこの旅客機は1月26日に検査を受けたばかりで、昨年の7月23日に死
者が48人だった、離島の澎湖での墜落事故の旅客機と同型のATR-72型プロペラ機。交通部民用航空
局によると、事故現場は滑走路と5キロメートルしか離れておらず、旅客機が離陸後、直ちに消息
を絶ったという。飛行安全調査委員会は4日午後、ブラックボックスを回収、事故原因の究明を急
いでいる。
交通部は同型の旅客機22機の飛行停止と安全検査を命じた。昨年7月から7ヶ月足らずで飛行機の
墜落事故が2回も発生した、トランスアジア(復興)航空の陳欣徳・執行長は4日午後、幹部職員を
率いて記者会見を開き、謝罪した。