ら入って3階)で、最近の台湾の政治情勢と、来年1月総統選挙の見通しなどについて台湾独立建国
連盟の連根藤さんにお話しいただきます。お時間がありましたらぜひご出席ください。(参加費
500円)
ゆっくりお話しいただくのはめったにない機会ですから、ご参加いただくようお願いいたしま
す。参加自由です。ご希望の方は、メールで事務局までご連絡を。
(東文研主宰 細川呉港)
◆申込み E-mail:hosokawagokoh@ybb.ne.jp
◆連根藤さんコメント
戦後70年、台湾は未だに戦後処理を終えていない国です。これはアメリカが対日戦争を行うため
に、蒋介石の協力が必要であったためですが、その恩返しとして、(偽)中華人国による戦後の台
湾支配を黙認してきました。
1971年、偽中華民国の「蒋介石代表」が国連から追放され、中華人民共和国は、国連における中
華民国のすべての権利を継承し、台湾は中国の一部であると主張しています。一方、台湾は蒋介石
の戒厳令の統治のママに、世界から孤立してしまいました。
1975年、蒋介石の死後、息子の蒋経国は政権を継承し、台湾は米台相互防衛条約に守られてきま
した。
1979年、アメリカは、「台湾関係法」を制定し、蒋経国政権の偽中華民国を否定し、「台湾人
民」を「国家」として承認しました。しかし、蒋経国はこれを無視し、独裁体制を維持し続けまし
た。多くの民主運動家が逮捕虐殺。2・28事件です。
その後、李登輝、陳水扁が民主主義を推進しましたが、アメリカの意図に反する偽中華民国から
は脱退できませんでした。
2008年、中国の選挙介入で馬英九政権が誕生。大陸の共産党に接近、中国共産党との台湾の共同
管理を企てましたが、アメリカの反発にあいました。
アメリカは今まで、黙認してきた国民党の台湾支配をやめ、民進党の総統候補、蔡英文支持に替
わったようです。
決定的だったのは、大学生による、昨年の3月に発生した「台湾救国運動」で、さらに、今年に
なり高校生による教科書改悪(228事件の削除など)に反対運動で、教育部の占拠に発展しまし
た。これにより、馬英九政権の衰退は加速しました。
このような、内外の情勢の中で来年の1月16日に選挙が行われます。民意調査では、蔡英文の当
選は確実のようですが、国会議院選挙は小党の乱立。民進党の単独過半数57議席の確保が期待され
ていますが……。
蔡英文の当選は、対米接近を意味し、米国による台湾戦後処理に期待が寄せられています。