50年』(祥伝社、2015年4月刊)でもかなり詳しく触れられています。
現在、仕事のかたわら神奈川大学非文字資料研究センターの研究協力者として、また台湾協会の
評議員としても活動する金子展也(かねこ・のぶや)氏は、2001年から2006年まで駐在した台湾で
神社遺跡に興味を持ちはじめ、このたびその成果を『台湾旧神社故地への旅案内─台湾を護った
神々』(神社新報社、2015年9月刊)と題して出版されました。
金子氏がブログ「台湾に渡った日本の神々」(2015年9月12日)で発表されていますので、下記
にご紹介します。
かつて本誌でも、金子氏が台湾赴任から帰国後、日本経済新聞「文化」欄に寄稿された「台湾に
日本式神社の面影」(2008年2月26日)をご紹介したことがあります。金子氏は神社遺跡との出会
いを次のようにつづっていました。2002年のことです。
<北部にあるテレサ・テンの墓を見た帰り、近くの金鉱山跡に日本統治期の神社が残っていると聞
き、何の気なしに立ち寄った。(中略)
この「金瓜石鉱山」は昭和戦前期には従業員約一万入を数える大鉱山だった。当時の従業員の宿
舎も数多く残っている。神社は鉱山の盛衰を見守った存在だったのだ。
苔むした鳥居や石柱を前に、不思議と懐かしい気分がこみ上げてきた。「同じような遺跡は台湾
にどれだけあるんだろう。2、30かな。全部巡ってみたいものだ」>
それから、金子氏の調査が始まります。週末や春節などの休みを利用して精力的に調査を始めたそうです。
日本に帰国してからは夏休みや連休を使って調査を続け、2008年の時点で「全体の6割ほどを巡
ることができたが、道のりはまだ遠い」。しかし「残っている遺跡も風化が激しく、10年、20年先
の状態は分からない。かつて台湾と日本を結んだ歴史のしるしとして、何とか記録に残していきた
い」とつづっていました。
台湾に残る神社遺跡の調査を始めてから14年目の今年、その成果をまとめた労作が本書です。こ
ういう地道な努力が「日台の絆」の礎になっているのではないかと思います。
なお、本書は一般の書店では取り扱っておらず、書店取り寄せか、神社新報社のホームページ
(下記)からお申し込みください。
◆金子展也著『台湾旧神社故地への旅案内』(神社新報社、2015年9月1日)
http://books.jinja.co.jp/ycBBS/Board.cgi/011/db/ycDB_bookNews2-pc-view.html?mode:view=1&view:oid=451
・書名:『台湾旧神社故地への旅案内−台湾を護った神々−』
・著者:金子展也
・発売:神社新報社
・定価:2,592円(税込み)
*神社新報社からのご購入の場合、送料400円がかかります。
*神社新報社から代金引換でご購入の場合、代引手数料は 一律 300円 かかります。
新刊のお知らせ『台湾旧神社故地への旅案内』
【金子展也ブログ「台湾に渡った日本の神々」:2015年9月12日】
http://blog.goo.ne.jp/jinjya_taiwan/e/bc7d3599d000327b14e82072bbe09a0e
この度、神社新報社より『台湾旧神社故地への旅案内−台湾を護った神々−』を出版することに
なりました。一般の方々が比較的探索できるよう、交通の便利な神社跡地61箇所を紹介していま
す。また、「歴史散歩道」として、あまり一般には紹介されていない神社跡地付近にある日本統治
時代の遺跡や史跡も紹介していますので、是非活用していただきたく思います。
更に、巻末には東呉大学の兼任講師をしておられる高橋正巳さんより、戦後32年経った台湾の神
社を調査した時の写真を提供して頂きました。大変貴重な写真であり、今後の神社研究に多いに役
立つものと考えています。
2002年より始めた神社跡地の調査は、はや13年になりました。これまで、探索した神社跡地は
380箇所以上になります。これらの調査を基に台湾に造営された神社一覧表を添付しています。一
覧表には403箇所の神社を紹介しておりますが、まだまだ調査のできていない神社も数多く残され
ており、恐らく最終的には450箇所に届くかもしれません。今後、多くの研究者や歴史に興味のあ
る方々の調査により、この表が更に充実されることを期待しております。
尚、本書は一般の書店では取り扱っていませんので、書店での取り寄せか、または直接神社新報
社のWebsiteから購入願います。
神社新報社
電話 03-3379-8211 FAX 03-3379-8213
東京都渋谷区代々木1-1-2
台湾旧神社故地への旅案内−台湾を護った神々− ISBN978-4-908128-02-8 定価¥2400