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第5回日本李登輝友の会愛知県支部総会・記念講演会
演題「中国の脅威と台湾問題」〜日本がこれから進むべき道〜
講師:石 平 氏
平成22年7月4日名古屋港ポートビル |
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>>中国そのものの怖さ
軍事力では、アメリカが世界で一番強いが、国家の軍隊である。共和党や民主党などの政権が交代した場合、その政権にしたがい、仮に戦争をするにしても議会で承認する政治的中立的立場であるが、中国は国家の軍ではなく、中国共産党の軍であり共産党に服従することが明記されている。いわば、法律に束縛されず、胡錦濤一人で動かすことが出来る、超法規的な存在。
中国は、しきりに軍拡をしているが、中国自身の国防で考えれば、軍拡の必要はない。地球上で中国に攻め込もうとしている国はいない。如何なる軍事的脅威に晒されることはない。つまり、現在の軍拡は、誰かをやっつけるためのもの。
これからは、中国のやることすべてが日本に関わってくる。
台湾を併合することで尖閣も中国に入れようとする。東シナ海が制圧される。 |
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中国にとって台湾は、軍事戦略だけではなく国内問題として扱おうとしている。権力を維持するためには、イデオロギーの正当性が必要。共産主義で人民の支持をもらうが、共産主義神話は崩れている。今は、醜い資本主義より更に酷い。そうなると正当性のイデオロギーはナショナリズム。民族の大黒柱として中心を保つ「ウルトラ・ナショナリズム」であり、反日教育もそうである。
2003年、中国の雑誌でこんな記事があった。―中国は、昔から国家としての宗教がなかった。 |
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今、それに値するものがあるとすれば、愛国主義。そしてそれは台湾問題。台湾の統一戦争は、我々の聖戦。―
これでは、オウム真理教だ。狂気の沙汰でしかない。いつ、どうやるのか?中国から台湾へ亡命した人物が、三つの文書を入手して来た。(まどか出版から発刊予定)
>>台湾併合に向けた戦略
2008年5月 台湾に関する三つの文書
1、政治戦略
2、軍事闘争、(共産主義者は戦争をしたくてしょうがないが「戦争」という言葉を使わず「軍事闘争」という)
3、処置案(併合後)
【政治戦略】 台湾の中に中国共産党のエージェントとなる政党を作る。親中知識人(経営者、芸能人を含む)を国民党などから引き抜き、「台湾社会民主党(日本にも同じ名前があるではないか。実際に、やってることもそのままだが)」を作って働いてもらう。
台湾から中国への進出企業にここを支持するように圧力を掛け、選挙によって合法的に台湾を乗っ取る。
これを読むと日本こそ、それが進んでいるのではないかと思いたくなる。(そこまで言ったら名誉毀損として訴えられるから言わないが、日本の民主党政権・・・とか、加藤Kイチとか・・・絶対言わないが・・・《会場爆笑》)
塚本先生の言う、外国政権。中国様には逆らえない。こういうことが起こってしまう。
【軍事戦略】 「軍事闘争準備に力を入れよ。わが党にも切迫した使命」 先も言ったが、今、中国を攻めようとする国はいないが、中国は、切迫した任務として軍事闘争準備という。1996年に李登輝さんが選挙を行なったとき台湾海峡へミサイルを発射している。 今年、3月から4月、中国軍艦10隻が、沖縄を通過したが、沖縄の米軍を台湾海峡接近阻止ができれば、台湾は孤立化して獲ることが出来る、というアメリカへのけん制になる。
アメリカ西海岸へ核攻撃する準備がある。当然、アメリカは、中国へ核の反撃があるが、それでも我々は、「台湾をやる」というメッセージがある。自国民がどれだけ殺されようが構わない。「聖戦」だから・・・。
>>中国はヤクザが核を持って気が狂った状態
今までもヤクザはいた。気が狂った者もいた。核兵器を持った国もいる。これが、バラバラならよいが、ひとつになると脅威である。政治的に台湾が獲れれば軍事は使わない。政治で上手く行かなければ、軍事を使う。また、軍事力が政治で使われる。
中国国内情勢では、2009年暴動多発(民衆不満が高まる)、今年でバブルが崩壊するだろう。社会不安を収拾するには、独裁政権は、対外的危機を作り、国内危機を回避する。それを台湾に向ける。台湾に向ければ、国内は一気に台湾へ向く、そのとき(2〜3年後)こそ、併合計画が総仕上げ。
そこで、東アジアの安全が根本的に覆される。 |
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