【論説】左翼民主党政権の誕生

【論説】左翼民主党政権の誕生
【論説】左翼民主党政権の誕生

    
時局心話會 代表 山本 善心

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆お知らせ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
6月23日(水)「時局プレス会議」に林建良氏(「台湾の声」編集長)が登場

詳細は本メール下部をご覧下さい
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 菅直人氏が平成22年6月8日、第94代内閣総理に就任した。菅新首相の
誕生で民主党の支持率は各紙平均17%から60%以上に、参院比例区の政
党支持率も「民主19%、自民19%」から「民主39%、自民13%」に回復した。
前回参院選の60議席を上回る勢いだ。

 政治はリーダーが変われば支持率が上昇し、新首相の能力や政策次第で
急降下する。今回の世論調査の結果は鳩山前首相の不人気による反発と
「反小沢」を鮮明にすることでV字回復したものだ。これは歴代政権発足時の
ご祝儀相場と新政権への期待が重なる「合わせのメカニズム」の相乗作用で
ある。

 最近、各紙の世論調査で政治の行方を支持率如何で操作するという場当
たり的措置がかまびすしい。ましてやこの世論調査という人気とパフォーマ
ンスの結果次第で政治と政党が左右されれば理念と政策がなおざりにされ
る。わが国危機の一端は、国民と国のリーダーたちが政治を弄び大局観を
失った小手先政治だ。

国政をミスリードする世論調査の弊害

 13日弊会「新芽の集い」が開催されたが、菅新首相のことで話題はもちき
りであった。参加者はオーナー経営者が大勢で、しかも内外の政治状況に
は見識ある方々ばかりである。参加者は菅氏の新首相就任を歓迎するが、
氏が市民を掲げる左翼運動家であることに懸念を示した。しかも能力や実
績が未知数なリーダーであることに不安と不信を隠せない。

 我々は常日頃メディアによって国内外の情報を受け入れており、政治的な
判断材料はマスコミの情報に頼るほかない。話によると、沖縄米軍基地問
題では9万人の県民が結集し、反対デモを行ったとされるが、現地の知人ら
は1万5千人位であったと言われ、その実態とは数倍の開きがある。さらに
住民の多くは米軍基地の県外・国外移設に反対で、現場の声が正しく伝わ
っていない。

 世論を味方に引き付けるには、正義と悪に区別して正義を称え悪を退治
すればよい。時代劇の勧善懲悪の筋書きだ。証拠不十分で不起訴となっ
たが小沢氏はカネに汚れた政治家として負のイメージがすっかり定着した。
この大悪人を菅新首相率いる奇兵隊内閣が成敗するという筋書きは通用
するのか。

菅の脱・小沢が成功

 6月3日、菅氏は「国民の不信を招いたのだから、小沢幹事長はしばらく
静かにした方がご本人、民主党、日本の政治にとってよい」と代表選の出
馬会見で述べた。民主党政権誕生の立役者をコケにするものだ。しかし、
なんでも「悪いのは小沢」で支持率が伸びるなら今後も「やはり悪いのは小
沢だ」という安易な前提が独り歩きしよう。

 一方、これは菅・小沢の出来レースではないかとの見方もあるが、本来な
ら小沢氏はそんな小手先を使う政治家ではない。今回の鳩山・小沢辞任は
6月2日、菅・仙石氏ら七奉行によるクーデターであり、小沢外しとの見方も
ある。

参院選後に小沢派が逆襲

 菅新首相は今後当面する外交・経済の立て直しができるか、その能力と
手腕が問われよう。しかし政治手腕は全くの未知数で期待できない。まして
や七奉行も市民運動家であり、経済や実績に乏しい存在だ。彼らは権力を
握ったが、世論とはとかく移ろいやすい。

 菅首相を支える仙石由人官房長官や枝野幸男幹事長らも党内の支持基
盤がない。菅氏が「脱小沢」を武器とすれば、参院選後に党内最大派閥の
小沢氏らが牙をむき出しにしよう。ましてや参院選で勝利すればさらに小沢
グループは増殖する。党内に支持基盤を持たない菅内閣にとって痛しかゆ
しである。今後国内外の難関山積に加え、外交や経済回復に彼らはどこま
で世論の期待に応えられようか。

小沢の起訴は潰れた

 鳩山前首相は70名近い支持基盤と小沢幹事長の後ろ盾を持ち、盤石の
態勢で政権をスタートさせたが、当の鳩山氏自身がリーダーとしての資格
に欠け、国家の安全や繁栄に対する明確な基軸を示すことができなかった。
沖縄の米軍基地問題では文言と口先だけが先行して、米国の不信を募ら
せ、沖縄県民を迷走させるなど、国民の信頼を失った。

一方、小沢氏は選挙にかかりきりで民主党内の派閥拡大に没頭した。しか
し検察の「政治とカネ」による小沢叩きは着々とマイナスイメージを作り上げ
ている。

検察のトップの中で小沢起訴に最初から反対した元凄腕検事の大林宏東
京高検検事長が就任。大林氏は徹底した証拠第一主義で「小沢起訴」の
立件は難しいと判断し不起訴にした。

 西松事件に対する検察の暴走批判で東京地検のトップが異動したが現場
担当官の検事らも左遷されたと聞く。しかし、小沢氏の「政治とカネ」は「検
察審議会」の審査補助員らによる7月未強制起訴の選定が注目されている。

党内抗争より政策の実行を

菅政権は鳩山政治を踏襲するというが、菅政権は�米国主導�官主導�市
場原理主義の復活�大資本との癒着等自民党利権政治への回帰が懸念さ
れている。菅氏は既得権益勢力と妥協したと見られている。財務相時代には
消費税アップと増税に取り組むと発言し、財務省主導の年間12兆円政府支
出削減案の断行を容認している。これではさらなる深刻な不況は間違いなし
だ。

 ともあれ、菅政権が取り組むべきは「米軍普天間基地の最終整備」「税金
の無駄遣いをカットする行財政改革」「年金制度改革などの社会保障」「雇
用をつくる景気対策」など具体的な政策の実行が問われている。さらに民主
党マニフェストによるバラマキ型政策の見直しは緊急課題だ。民主党らは前
回選挙で20.5兆円の無駄遣いをカットできると主張していたが、大がかりな仕
分け劇場を経ても歳出削減は7千億円にも達していない。

 鳩山政権は行財政改革を公約に掲げながら、実際はバラマキ型の歳出予
算で財源の大盤振る舞いを行って来た。菅氏らは党内抗争や政治的イデオ
ロギーにうつつを抜かしてる場合ではない。平成23年の予算編成は歳出と
税収の差額が51.3兆円に上ると試算されている。つまり今後赤字国債の発
行は50兆以上になる。

民主党のムダ遣いとは

 朝日新聞は社説で、「新首相を表現するキーワードは、『市民』」「『市民運
動』出身の菅氏の力量が試される」と激励した。市民とは何か、国民との違
いはどこにあるのか。「市民」の本質は国境を超えた他国市民らとの連携、
平和と友好の人類愛を指して「市民運動」と解く。そこにはわが国の伝統文
化、郷土や家族、愛や歴史観が欠如している。鳩山氏が言う「平和の海」「友
好の海」というキャッチフレーズは平和主義者らのシンボルである。ちなみに
鳩山氏は最近まで「地球市民」を連呼した。けれども市民には国家国益を
守る責任ある理念と行動がみられない。

 市民運動家が国家を断罪し市民の味方を闊歩できたのは野党時代までで
ある。民主党は口先では行財政的改革と歳出カット、生活第一を政策目標
として来たが、子供手当、高校教科書の無償化、高速道路の無償化など選
挙目的の無駄遣い政策が実行できない方向だ。つまり税収不足を無視した
行政から市民へのタレ流しだ。

 菅政権を支える面々は旧社会党出身の仙石由人氏、夫婦別姓導入推進
の千葉景子法務相をはじめ、実質的な左翼政治家が中心である。つまり、
国家国民より市民を重視する市民中心の政治勢力である。市民政治を代
表して昨年9月菅氏は沖縄の喜納昌吉参院議員に「沖縄は独立した方がい
い」と語った。菅氏は非国民であり、愛国心を持たない責任なき政治家と思
われても仕方ない。

反国家思想を持つ首相

 菅氏はフジテレビの「報道2001」で「日中間の歴史認識問題に関して、「日
本自身がやったことでどう判断するかが問われている」との考えを述べた。
また天皇問題で「日本自身が日本の負ける戦争を何一つ問われなかった。
天皇陛下は退位されたほうがよかった」と天皇制廃止と天皇の戦争責任を
明言している。さらにわが国の国歌・国旗には反対で君が代を一度も唄った
ことがないという。もっと酷い話は複数の日本人を拉致した北朝鮮の大物ス
パイ、辛光洙(シン・ガンス)を英雄と称えた。これは日本人であれば絶対言
えない発言である。

 千葉大学名誉教授の清水馨八郎氏は「菅直人は韓国の済州島出身者で
ある。政治の公職に就くものは資産の表示だけではなく、祖父母までの三代
にわたって出自を義務付けるべきだ」(國民新聞)と指摘している。

 現政権が進めようとしている永住外国人の地方参政権付与、選択的夫婦
別姓制度は日本国と家族の基礎を根底から破壊しかねない政策であること
は明白である。どのような理屈があろうと菅新内閣は日本の近現代史の中
で稀なる国家解体思想を持つ政権といわざるをえまい。

             次回は
6月24日(木)

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆6月23日「時局プレス会議」ご案内◆◆◆◆◆◆◆◆

   
   「台湾は中国に飲み込まれるか」
 講師/林 建良氏 「台湾の声」編集長

 馬英九政権下で、急速な対中接近によって、益々深まる経済の中国依存、
堰を切ったような中国人の流入、台湾はいずれ中国に飲み込まれるのでは
ないかとの観測が高まっている。そこで、台湾内部の実情はどうなっている
のか、中国に併呑されることは時間の問題なのか?台湾問題のスペシャリ
スト、林氏の登場は今ここに来て画期的な企画だ。

日 時/6月23日(水)午後6時
会 場/日本外国特派員協会
   20F「メディアルーム」
   東京都千代田区有楽町1-7-1
     有楽町電気ビル北館20F 
    �03-3211-3161
参加費/10,000円(食事付)
連絡先/時局心話會  担当:鈴木聖子
    �03-5832-7231

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